おはようございます。
昨日は春の嵐で荒天でしたが、今朝はなんともキレイな青空が広がっています。
富士山は化粧直しをしたようで、新雪の白さが際立っていますね!
裾野に雲が雲海のように広がっていて、雲の上に浮いているようです。
今日も時折強く風が吹くようなので、外出の際はお気をつけください☆
雨上がりに加えて強風のため、花粉の飛散が非常に多くなる予報です。
花粉はつきにくい洋服にしたり、事前に薬を飲んでおくなどの対策をしておくと良いと思います。
そして今日3月3日は、桃の節句ですね♪
ということで今日は“ひな祭り”について書いていきます。
ひな祭りの起源は諸説あるようですが、中国で行われていた「上巳(じょうし、じょうみ)の節句」が日本に伝わってきたという説が有力だといわれています。
中国では三月の最初の「巳の日」の頃は季節の変わり目で、災いをもたらす邪気が入りやすい忌日と考えられており、水辺でけがれを祓う習慣があったといいます。
それが日本に伝わり、一説によると平安時代中期(約1000年前)頃に紙などで作った人形で体をなでることによってけがれを人形に移し、それを川に流して邪気払いしたことから、無病息災を願う行事に変化していったと考えられています。
また、ちょうどその頃、宮中や貴族の女の子たちの間で紙で作った人形を使ったおままごと「ひいな遊び」が流行っていました。
そして、長い時間をかけて邪気払いの習慣や遊びが重なり合い、現在のような「ひな祭り」となっていったということです。
現代では、おひな様や桃の花を飾り、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物、ひなあられで成長をお祝いする行事となっていますね。
ひなあられの色には、「娘の健やかな成長を祈る」という意味が込められています。ひなあられの基本色は、ひし餅と同じ「桃、白、緑」の3種類です。
ひし餅の色は邪気を払うといわれる、クチナシとヨモギで付けられていました。
クチナシを混ぜ込んだ桃色は「桃の花」、白は「雪」、ヨモギの緑は「新芽が広がる大地」を表し、ひし餅の3色は「雪から新芽が出て花が咲く景色」を象徴しているのです。
さらに、色には意味が込められ、桃色は「魔除け」、白色は「清浄」、緑色は「健康」を表します。
また、桃、白、緑に黄を加えた4色のひなあられもあり、これは四季を表しています。
優しい出で立ちのお内裏様とおひな様を見ると、穏やかな気持ちになりますよね。そんなひな人形を飾るのには、こんな理由があったのです。
女の子が生まれて初めての節句を「初節句」といい、その時に子どもに災いが降りかからないようにという思いが込められ贈られるのがひな人形です。
幸せになってほしいという、親から子や祖父母から孫への愛情の節句なのです。そして、毎年、ひな人形を飾ることで健やかな成長と無病息災を願います。
さて、おひな様は、どのような基準で選ぶのがよいのでしょうか。
まずは雛段飾りについてですが、七段飾りから、お内裏様とおひな様だけを飾る親王飾りがあります。
雛段飾りは七段飾りが基本形とされていますが、飾るにはそれ相応のスペースが必要となりますので、現代ではコンパクトな三段や五段の雛段飾りも人気です。お祝い事は奇数がよいとされているため、奇数段にしましょう。
三段飾りの場合は、七段飾りの「一段目(内裏雛)」「二段目(三人官女)」「七段目(雛道具)」を、五段飾りは七段飾りの「一段目(内裏雛)」「二段目(三人官女)」「三段目(五人囃子)」「四段目(随身)」「七段目(雛道具)」を活用することが多いようです。
■1段目
最上段には金屏風の前にお内裏様とおひな様、そして両脇には雪洞を置きます。
関東では、向かって左側が男雛で右側が女雛、京都や関西の一部では、向かって右側が男雛で左側が女雛と飾ることもあるようです。
武士の時代には、刀をさす左側に女性がいるのは危険という考えから、右側に男雛を飾るという説があります。その地域によって男雛と女雛の位置は変わる場合があります。
■2段目
2段目には三人官女を飾ります。向かって右から、三方の盃に白酒を注ぐ道具「銚子(ちょうし)」、盃を乗せる台「三方」、お酒を注ぐ柄のない金属の手持ちタイプの酒器「提子」を持ちます。
立ち姿の官女を左右のどちらに置いていいかわからなくなった時は、それぞれの左手をチェック! 左手の指が伸びているのが向かって左側、左手の指がものをつかむように曲がっているものが向かって右側となります。
また向かって右側に飾る官女は左足が、向かって左側に飾る官女は右足がそれぞれ少し出ているというお人形もあるそうですので、そちらも併せてチェックしてみてください。
■3段目
3段目には、五人囃子を並べます。
並べ方は、向かって右から謡い・横笛・小鼓・大鼓・太鼓の順で、「左へ行くほど音の大きい楽器になってゆく」と覚えておきましょう。
■4段目
4段目には随身(右大臣・左大臣)を配置します。向かって右が左大臣、左が右大臣になります。
左大臣の方が格上で年配者の姿をしており、右大臣は若者の姿です。
■5段目
5段目には宮廷の雑用係である「仕丁」を並べます。
泣き、笑い、怒りという三つの表情で作られていることが多いそうです。向かって左に橘、右に桜を配置します。
■6段目
6段目にはたんす、鏡台、長持ち、お針箱、茶の湯道具、火鉢など、婚礼道具を置きます。
■7段目
7段目には通常は向かって左に御駕篭、中央に重箱、右に御所車が置かれます。
さまざまな種類があるひな人形ですが、その特徴をご紹介します。
ひな人形には大きく分けて「木目込(きめこみ)」、「衣装着(いしょうぎ)」の2種類があります。
■木目込み
「木目込み」は、あらかじめ溝をつけた胴体をつくり、そこにへらや目打ちを使って布を挟み込んで貼りながら作っていく方法です。
着物の自然な丸みを出しつつも体にフィットした衣装は丈夫で型崩れがしにくいといわれています。
■衣装着
木彫りや桐塑などで作った胴体に手足をつけ、そこに衣装を着せ付けて作り上げます。伝統的な日本人形を代表する作り方で、着物はふんわりとしたシルエットが特徴です。
どちらも素敵なのですが、コンパクトで場所を取らないことや可愛らしいお顔立ちのものが多いこともあり、最近では木目込み人形を選ぶ方も増えてきているようです。
■顔
頭やお顔作りの技法は伝統技術が息づく部分でもあり、ひな人形を作るうえでとても重要な工程です。
可愛らしく、ほのぼのとした雰囲気のもの、華やかで気品があるもの、大人っぽいお顔など、その表情も職人さんによっても大きく変わります。毎年飾るものですので、子どもが愛着を持てるような優しい雰囲気のお顔を選ぶとよいかもしれません。
■衣装
男雛は基本単色ベースの色合いで着物が仕立てられています。
女雛の衣装は出袖と身衣の2つのパターンの着物となっており、女雛の女性らしい色合いや柄が絶妙な着物は目を引きます。また、職人さんが丁寧に作り上げているものは長く楽しむこともできます。
■出で立ち
座っているおひな様の姿を見て、三角形に見えると座りがよい、と言われているそうです。
もちろん立っているひな人形や着物がコンパクトなものもあるので、これに限ったことではありませんが、基本的には座っているおひな様の美しい出で立ちは「三角形」となっていることです。
「お内裏様とおひな様~」という歌詞で有名な童謡「うれしいひなまつり」で登場するお内裏様とおひな様。
お内裏様は男雛(おびな)、おひな様は女雛(めびな)というイメージがありますが、実はこれ、間違った呼び名が浸透してしまったのだそうです。
そもそも内裏(だいり)とは、天皇の私的区域の名称のこと。
ひな人形はその内裏の中の紫宸殿というところで行われた天皇皇后両陛下の結婚式を模しているといわれ、お内裏様は「天皇皇后(男雛と女雛)両方のことを示す」と考えられています。
「お内裏様」「おひな様」という言葉は、それぞれ男性の雛と女性の雛の一対を指す言葉ですので、この歌の通りだと「お内裏様(男雛、女雛)とおひな様(男雛、女雛)」ということで、2組計4体のお人形がいる…という意味になってしまうことも。
小さな頃から「うれしいひなまつり」を歌ってきた私たちは、お内裏様は男雛(おびな)、おひな様は女雛(めびな)と思ってしまっていたのですね!
現在は住宅事情もあり、コンパクトに飾れる親王飾りや小さなお飾りが人気です。
ひな人形は子どもの代わりに厄を背負ってくれるといわれています。
そのため、本来は子ども一人ひとりがそれぞれのひな人形を持ち、別の人から譲ってもらうこともあまりよいこととはされていません。
とはいえ、飾るスペースや予算など現実的には人数分のひな人形を飾るのは難しいもの。たくさんのひな人形を飾れない場合は、市松人形やミニびなを飾ってもよいでしょう。
親王飾りやコンパクトなひな飾りは家の中のどこにでも飾ることはできますが、「窓際」は避けましょう。
窓際は湿気が多く、当然日光も受けてしまうので、お人形が劣化してしまう原因となります。
ひな祭りは女の子の健やかな成長を願うお祝い。
この日を迎えられたことを感謝しつつ、楽しく過ごすのが一番ですが、その由来やおひな様のことを知れば、両親の想いと一緒に子どもに伝えることもでき、もっとこの時間を大切に思うことができるかもしれませんね。
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