【2018年12月21日 今日の富士山】

おはようございます。今日も寒くてぶるぶる震えながら起床しました。
外に出るとスッキリと晴れて抜けるような青空が広がっていて、寒いながらも気持ちの良い朝でした☆
富士山周辺に雲は一つもなく、宝永山まですっかり雪で覆わています。
産まれたときから富士山をすぐ見られる環境で育ってきましたが、なぜか見飽きるということはありません。
明日も綺麗に富士山を見て過ごせることを期待します^^
今日頑張れば今年最後の3連休ですね。金曜日なので忘年会という方も多いはず。飲み過ぎに気をつけて楽しい時間を過ごしてください♪
さて今日は“金縛り”についてかいていきます。
「あれ、目が覚めたのかな?」と思って薄目を開けると、まだ真っ暗で、身体が動かない……! 真夜中に突然異常な感覚にとらわれる金縛り。
金縛りというのはもともと、仏教用語の「金縛法(きんばくほう・かなしばりほう)」からきています。
これはお不動さんの名で親しまれている不動明王が敵や賊を身動きできなくする密教の秘法です。ぴったりの言葉を当てはめたものだと感心しますね。
金縛りは怪談話などとつなげて語られることが多いようですが、この傾向は実は日本だけのものではなく、世界的に見ても幽霊や生霊、悪魔、魔女、妖精、空想上の生物などが起こす超常現象だと考えられてきました。
しかし最近では科学的な見地からも研究が進み、「睡眠麻痺」という睡眠障害の1つだと考えられています。金縛りが起きるメカニズムと原因、気になる対策法について解説します。
金縛りになると、以下のような独特の感覚を覚える方が多いようです。
・怖くて叫ぼうとするが、声が出ない
・身体の上に何かが乗っているようで、だんだん息苦しくなる
・逃げようとしても身体が動こうとしない
・胸の上のものはこの世のものとは思えない
・焦ってくると心臓がバクバクする
・もうだめだ! と思った瞬間に、身体の自由を取り戻して一息つける
・変なものが見えたり聞こえたりする(幻覚は25~75%の人が経験)
睡眠専門医である私もこれまでに金縛りを数回経験しました。初めてなったときはとても怖くて、金縛りが解けるとともに叫んでしまいましたが、3回目くらいにはなんとなく慣れてきました。
一生の間に金縛りを経験する確率は40~50%、日本の調査でも40%の人が少なくとも1回は経験するとされています。
また国際的な調査によると、金縛りを繰り返す割合は健常な人の3~6%と決して多くありませんが、インターネットを用いた研究では、金縛り経験者の36%がエピソードを繰り返していました。
金縛りになった人の3人に1人は、複数回経験しているということです。思春期や青年期に初めて金縛りを経験する人が多く、主に10~20歳の間に起きているようです。
金縛りが起きたとき、本人は目覚めていると意識しています。実際、このときに脳波を調べると覚醒状態を示していますから、頭は目覚めています。ところが金縛り中に筋電図をとると、筋肉は全く緊張していません。身体はまだ眠っている状態なのです。
夢を見ることが多いレム睡眠中も、筋肉は動かないのに脳がかなり活動しています。つまり、このときに脳だけ完全に目覚めてしまうと金縛りが起こるというわけです。金縛りの間は、身体のほとんどの筋肉を動かすことができませんが、目玉やまぶたを少し動かすことができます。
呼吸するための筋肉は通常通り働いていますが、胸を圧迫される感じや息苦しさを感じることはよくあります。金縛りは数秒~数分間続き、そのあと自然に身体が動くようになる人もいれば、他の人に身体を触れられたり話しかけられたり、あるいは本人が強く動こうと思うことで金縛りが終わることもあります。
初めて金縛りになった人は、強い恐怖感や不安感を覚えます。何度繰り返してもはじめと同じくらいの不安や恐怖を感じる人、何回か繰り返すと嫌な感情が薄れていく人、また中には金縛りの体験を楽しむ人もいます。
睡眠の質が悪かったり睡眠時間が不足していたり、あるいは日中に睡眠をとる習慣があると金縛りになりやすいことが分かっています。
これは、睡眠の後半に多く現れるはずのレム睡眠が寝ついてすぐに現れてしまうことと関係があります。健常な人を睡眠中に強制的に目覚めさせた実験では、再び寝ついた時にレム睡眠が現れ、金縛りも同時に起こりました。
一方で、時差ボケのときに体内時計を急にリセットしようとすると、金縛りが起こることがあります。
また、仰向けで寝た時にも起こりやすくなりますし、もちろんすべての人に当てはまるわけではないでしょうが、偏執的あるいは妄想的な性格傾向がある人に多いという報告もあります。
躁うつ病や精神安定剤の使用、夜間下肢こむらがえりとの関係があるという報告もあります。なお、精神的ストレスが大きな原因とも考えられていますが、関係がなかったという報告もあり、傾向や原因は一言ではまとめきれないのが現状です。
金縛りの回数があまりに多く精神的な影響が大きい場合は、治療が必要です。
多くの場合、金縛りは超自然現象ではなく、科学的に説明できるメカニズムで起きることを理解すれば、悩みが解消すると思います。
まずは寝室の環境を整えて生活の習慣を見直し、睡眠の質を良くしたり十分な睡眠時間を確保することが大切です。治療薬としては、三環系抗うつ薬が処方されることがあります。

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