おはようございます。久しぶりの富士山です!今の時期は晴れているけど富士山周辺には雲が多かったり、やっと雲がなくなってきたと思うときはあたりが暗くなっていたりでなかなか投稿できないでいました。今日は夏の富士山がくっきり見えてとても綺麗です♪日差しが強くとても暑いのでお祭りや遠出の際は体調に気をつけたいですね☆
さて今日は夏に深刻な“冷房病”についてかいていきます☆
暑い夏に冷房は欠かせませんが、この冷房が原因で体調を崩すことがあります。いわゆる「冷房病」「クーラー病」です。冷房病というと軽く考えられがちですが、中には、深刻な症状に悩まされる人もいます。そのまま放置すると年々悪化して、前年よりもひどい症状が出ることも。これといった薬がなく、環境次第である点もやっかいです。女性や子どもに多いとされますが男性にも見られ、重症化して会社を辞めてしまう人もいます。そもそも、冷房病やクーラー病は医学的な正式名称ではありません。また、日本独特の発想であり海外では通じない言い方です。その正体は、外気の暑さと冷房の過度な冷えが引き起こす「自律神経機能不全」。昭和35年頃から見られ始め、近年は都心部のクーラー普及率が90%を超えていることから、誰もが発症しうる「現代病」と言えます。
冷房病の症状としては、個人差こそありますが、体の冷えのほかに以下のような不調があります。
・頭痛・肩こり・腰痛・腹痛・疲労感・食欲不振・むくみ・悪心、嘔吐 また、泌尿器疾患や婦人科疾患が起きることもあります。
人の体温は、主に体を動かす時に活性化する交感神経と、内臓の動きやホルモンに関わるリラックス型の副交感神経によって常に一定に保たれています。人の体は、運動をしたり、外気が暑くなったりして体内に熱がたまると、汗をかいて気化熱によって体温を下げようとしますが、冷房が効いた室内では、汗をかいているわけではないのに体の表面の熱が奪われます。
体表の毛細血管には大型ペットボトル2.5本分に相当する5リットルもの血液が流れていますが、冷房の室内では、この量の血液が冷やされて毛細血管が収縮し、体の熱を奪われないように血流を減少させます。同時に汗腺も閉じ、汗が出ないようにしています。
しかし、冷房が効いた室内から突然外に出ていくと、体表で感じる熱が一気に変化し、毛細血管と汗腺が急拡張して汗を出そうとします。これらの動きは自律神経が行うもので、人が自分の意思でコントロールすることはできません。人の体温調節機能は5度以上の急激な変化にはついていけず、冷房で冷やされることと急に暑い場所へ出て行くことは、いずれも体にとっての「非常事態」。一日に何度もこれを繰り返すと、急激な変化に自律神経が悲鳴を上げてしまうのです。
こうして自律神経が疲労すると、自律神経が司っているさまざまな調節機能が働かなくなり、体調不良に陥ってしまいます。そして次第に、体温調整が必要な場面でも汗がうまくかけない体になってしまうのです。
年々悪化する人が多い冷房病。昨年までは手先だけだったのに今年は下半身全体、やがて真夏にカイロが必要になったなど、放置することで症状が悪化してしまうのです。冷房病対策としては、
★外気温との差を減らす
自律神経は5度以上の気温差に対応しきれないため、外気との温度差をなるべく5度以内に抑える必要があります。冷房の温度は25~28度、できれば28度がベストです。28度を暑く感じる人もいるかもしれませんが、タイマーを使ったり扇風機を首振りで使ったりするなどの工夫を。また、冷房の風が直接当たると体を冷やしてしまうので避けましょう。
★食事は3度、メニューに工夫を
食事は体内で「熱」を作り出すとても大切なものです。特に朝食は体温と代謝を上げるスイッチであり、必ず取るように心がけましょう。朝おなかが空くように、夜は軽めにするのも良い方法です。
夏だからといって冷たい飲み物や食べ物で胃を冷やすと、内臓が冷えて消化力が低下してしまうためほどほどに。食べ物には「温性」「寒性」があり、温性の食材を取ると実際に体温が上がることが科学的に証明されています。重い冷房病の人は食材から見直してみるのもよいでしょう。
・温性の食材
アジ、イワシ、サケ、エビ、カボチャ、栗、クルミ、納豆、黒砂糖、シソ、酢、ショウガ、ネギ、ナツメ、ニラ、ニンニク、ピーマン、羊肉、鶏肉など
・寒性の食材
キュウリ、トマト、そば、ホウレンソウ、ウーロン茶、アサリ、大根、バナナ、柿、ゴボウ、シジミ、白砂糖、ナス、ゴーヤ、メロンなど
★毎日5~10分の定期的な運動をする
運動は自律神経、特に交感神経の働きを改善します。交感神経は体表の血管を締めて熱を逃がさない作用に関係しています。理想は毎日20~30分のウオーキングですが、仕事が忙しい時や体調がすぐれない時に無理は禁物。定期的にいすから立ち上がる動作だけでも効果的なので、こまめに体を動かしましょう。
冷房病は夏バテとは異なり、一度自律神経が狂うと不調が年中続く可能性があります。単なる冷えと油断せず、症状が軽いうちに対策を取るべきです。特効薬はありませんが、自分の生活習慣を見直すことで改善につながります。
夏の入浴もシャワーで済ませず、なるべく湯船に入りましょう。ぬるめのお湯で軽く汗をかくまできちんと湯船に入ることでリラックスでき、自律神経の回復に効果的です。不規則な生活は自律神経の回復が遅れるほか、不調に拍車がかかってしまうため、しっかりと睡眠を。また喫煙は血管を収縮させるため、冷房病対策としては避けるべきです。
忙しい社会人にはなかなか難しいかもしれませんが、自分の体を丁寧にケアすることが冷房病を予防するための最良の方法です。夏場の冷えや不調に悩んでいる人は、生活習慣を見直すことから始めましょう。
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