
【2025年4月18日 今日の富士山】
今日も春の陽気に恵まれて暖かい朝。
雲っていますが昨日よりも気温が上がるそうです。
よーく目を凝らすと見えるくらい、随分と霞んでいる富士山。
明日からの週末はさらに暑くなるようなので、山頂の雪解けが進みそうですね。
桜が散ればもう初夏はすぐそこ。熱中症・紫外線対策をしてお出かけください。
金曜日も最後まで頑張っていきましょう!
それでは今日は“睡眠時無呼吸症候群”について書いていきます。
「睡眠時無呼吸症候群」という病気を聞いたことがある人は多いと思います。日中にひどい眠気を引き起こす病気として有名ですが、放置した場合、どのようなリスクが生じる可能性があるのでしょうか。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が何度も止まったり浅くなったりすることで体に低酸素状態が発生し、それによってさまざまな日常生活に支障を引き起こす病気です。この病気による代表的な症状は次の通りです。
・大きないびきをかく
・「寝ているときに呼吸が止まっている」と家族に指摘される
・夜間に何度も目が覚める。時に息苦しさを伴う
・朝に頭痛や倦怠感が生じる
・日中に強い眠気や集中力の低下が起きる
これらの症状は、仕事や私生活でのパフォーマンスに影響を与えるだけでなく、交通事故や労働災害の原因になることもあります。 睡眠時無呼吸症候群には次の3つのタイプがあります。
・閉塞型:上気道(喉周辺)がふさがることで空気の通り道がふさがれ、呼吸が止まるタイプです。
・中枢型:脳の呼吸中枢の働きが一時的に低下し、呼吸の指令が出なくなるタイプです。心不全や脳卒中に関連することがあります。
・混合型:閉塞型と中枢型の両方の特徴を持つタイプです。
閉塞型の主な原因には、肥満による喉周囲の脂肪の沈着、下顎が小さい、扁桃腺や口蓋垂の肥大などがあります。また、飲酒や睡眠薬の服用も気道を狭くする原因となるため、注意が必要です。
睡眠時無呼吸症候群を放置すると、単なるいびきでは済まされず、全身の健康に深刻な影響を及ぼすことが分かっています。主に次の4つのデメリットが生じます。
(1)心臓や血管への負担
呼吸が止まるたびに酸素が不足し、交感神経が刺激されるため、高血圧や心筋梗塞、不整脈、心不全といった病気を引き起こすリスクが高まります。
(2)脳への影響
脳卒中のリスクが上がるほか、慢性的な低酸素状態は、認知症のリスクとも関連していると考えられています。
(3)代謝異常
睡眠時無呼吸症候群を発症している人は糖尿病や高血圧症などの生活習慣病を合併している場合が多く、放置すれば血糖値、血圧が悪化する場合があります。
(4)事故のリスク
日中の眠気が強いため、交通事故や労働災害の発生率が一般的な人の数倍に跳ね上がるというデータがあります。
このように睡眠時無呼吸症候群は放置すれば命に関わる病気です。少しでも不安がある場合は、早めに医療機関での検査をおすすめします。
睡眠時無呼吸症候群の大きな問題点の一つは、『本人が気付きにくい』ことです。次のポイントに注意することで、早期の気付きにつながります。
(1)家族やパートナーの協力を得る
家族に自身の就寝中の様子を録音、録画してもらうと、いびきのパターンや呼吸が止まっている様子が確認できます。とくに「いびきが途中で止まり、その後、あえぐように呼吸を再開する」などの様子があれば、受診をおすすめします。
(2)日中の眠気をチェック
「エプワース眠気尺度(ESS)」という問診票で、どの程度眠気を感じているかを自己評価できます。合計スコアが11点以上なら、医師に相談することをおすすめします。
(3)医療機関での検査
・アプノモニターを使った簡易検査:自宅でできる検査で、アプノモニターと呼ばれる機械を使い、酸素濃度や呼吸の状態を記録します。
・精密検査(ポリソムノグラフィー:PSG):脳波や筋電図なども含めた1泊の検査で、診断の確定に必要です。
1時間当たりの無呼吸、低呼吸の合計回数である「AHI」(無呼吸低呼吸指数)が5回以上で睡眠時無呼吸症候群と診断され、5~15回を軽症、15~30回を中等症、30回以上を重症と診断します。
睡眠時無呼吸症候群は完治が難しい場合もありますが、適切な治療によって症状を大きく改善することが可能です。治療の選択肢は患者の病態に応じて異なります。
軽症の患者さんは、肥満を解消したり、生活習慣を見直したりすることで症状が改善することもありますが、中等度や重症の患者は、より積極的な治療が必要となります。
(1)経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP療法)
鼻に専用のマスクを装着し、機器で空気を一定の圧力で送り続けることで、気道がふさがるのを防ぐ治療法です。中等症、重症の睡眠時無呼吸症候群に対して最も有効で、睡眠中の無呼吸を劇的に改善します。
機器は小型で旅行にも持参でき、治療中も生活の自由度は保たれます。月1回の通院が推奨されます。
(2)口腔内装具(マウスピース)
マウスピースは軽症、中等症の睡眠時無呼吸症候群の患者に対して用いられるのが一般的です。下顎を前方に出すことで気道を広げ、無呼吸を減らす効果があります。歯科でオーダーメード作製されます。
(3)外科的治療
扁桃腺肥大や鼻中隔のゆがみなど、解剖学的な異常が原因の場合は、耳鼻科での手術が有効なこともあります。
(4)生活習慣の見直し
・減量:減量すると喉周囲の脂肪が減少し、気道を広げる可能性があります。
・アルコールや睡眠薬を控える:睡眠時に喉の筋肉の弛緩(しかん)を防ぎます。
・横向きに寝る:あおむけよりも気道の閉塞が起こりにくくなります。
睡眠時無呼吸症候群は、単なるいびきや眠気の問題ではなく、心臓や脳、血管、代謝など全身に影響を及ぼす病気です。先述のように放置すれば、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病に悪影響を与え、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高まります。
しかし、この病気は早期に発見し、適切な治療を行うことで多くの合併症を防ぎ、生活の質を大きく改善できることが分かっています。いびきや日中の眠気が気になる人、家族から睡眠中の呼吸の異常を指摘された人は、できるだけ早く医療機関を受診してください。
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