【2025年4月10日 今日の富士山】

おはようございます。
少し肌寒さは残っているものの、春の空気を感じます。
富士山は霞んでぼんやりと。ひらひらと舞う桜の花びらと富士山の共演に心が和みます^^
こんなに清々しい天気ですが、今日は夕方から雨予報。
来週にかけてまた雨マークが増えてきましたね。お花見を予定している方は天気の急変にご注意ください。
最近やっと冬物アウターを片付けました。そろそろ暖房器具も片付けても大丈夫かな…?
洗車もしたいし五月人形も出したいし毛布も洗濯したいし、天気が読めないとできないことが多いですよね。
この時期は心に余裕を持ってマイペースにいきましょう!
それでは今日は“語彙力”について書いていきます。
読解力を支える基礎となるのが「語彙力」です。
語彙力とは、多くの単語や表現を知っていて、かつ、状況に応じて適切に使いこなせる能力のことを言います。
文章や会話の意味を正確に把握するためには、言葉が必要です。
とくに、入り組んだ文章や専門的な内容を読解する際には、語彙力の高低が読解力に直結します。
また、語彙力はコミュニケーションの質を向上させる重要な要素でもあります。
語彙力が豊かな人ほど、自分の思考や感情をより正確に、かつ豊かに表現することができるからです。
逆に、語彙力が不足していると、自分の意図を正しく伝えられないだけでなく、他人の言葉の意味やニュアンスを読み取ることも難しくなります。
このように、語彙力は読解力のみならず、社会生活や勉強、仕事にも大きな影響を及ぼしているのです。
人は言葉を使って読解を進めていきます。
たとえば、1行前のこの(↑)文章をあなたが理解できるのは、「人」「言葉」「使う」「読解」「進める」などの言葉を知っているからです。
これらの言葉を知らない人は、理解することができません。
つまり、読解力は、その人が「どれくらい言葉を知っているか」という点と深く関わっているわけです。
もちろん、言葉を知らなくても、その前後で述べられる〈知っている言葉〉をヒントに、「こういう意味かな?」と推測することはできるでしょう(この推測力もまた「読解力」の一部です)。
しかし、理想は、その言葉そのものを知っている状態です。 語彙力が豊かになると、推測箇所が減り、読解のスピードと質が伸びていきます。
また、読解に苦しむことがなくなるため、精神的なストレスも減っていきます。
認知心理学に「スキーマ」という概念があります。
スキーマとは、「理解するプロセス」についての重要な概念で、「新しい情報に接した際、すでに持っている情報を活かして物事を理解する仕組み」を言います。
私たちが読解をする際、この「スキーマ」を用いて情報を処理します。
スキーマの数が多く、また、それぞれのスキーマが活性化しているほど、スピーディかつ正確に情報を理解することができます。
以下の説明(1)~(3)は、ある物についての説明です。何について述べたものでしょうか? 考えてみてください。
(1) 家庭でよく使われる電化製品
(2) 食品を温める
(3) 高周波の電磁波を利用して、食品内の水分子を振動させて加熱する
答えは電子レンジです。
(1)の時点では、さまざまな家電が候補に挙がります。
(2)の時点では、洗濯機や冷蔵庫、掃除機などの可能性は消えますが、オーブンやトースターなどの可能性が残されます。
(3)の「高周波の電磁波を利用して水分子を振動させる」という情報によって、電子レンジであることが確定します。
しかし、なぜ私たちは(3)の情報を聞いて電子レンジだと理解できるのでしょうか?
それは、電子レンジというものの「スキーマ」に「電磁波を利用/水分子を振動させて加熱する」などの情報が含まれているからです。
このように、すでに知っている情報(言葉)を使いながら、人は、物事の理解を進めていくのです。
ある言葉の意味を伝えるとき、必要となるのが「それ以外の言葉」です。
たとえば、「風呂」の意味を伝える場合、「からだの洗浄や温浴・入浴をするための設備」のような説明が必要となります。
このとき、もし相手が、「からだ」「洗浄」「温浴」「設備」などの言葉を知らなかったら、お風呂について理解してもらうことは難しいでしょう。
言葉はお互いに支え合っているのです。
「ほかの言葉」がなければ、「その言葉」を説明することはできません。
すべての言葉は直接的、あるいは間接的に関わり合っているのです。 ひとつの言葉の意味を知っているということは、同時に、いくつもの言葉の意味を理解していることの証明でもあるのです。 この事実に気づくと、「語彙力を伸ばすことの大切さ」が見えてきます。
知っている言葉が増えるほど、言葉の世界がどんどん広がっていきます。
言葉と言葉が結びつく「脳内言語ネットワーク」が拡大していくイメージです。
言うまでもなく、知っている言葉の量を増やすことは、「スキーマ」を増やしていくことにほかなりません。
最終的には、教養や雑学などを含め幅広く「スキーマ」を増やしていくことが大切です。 ただし、より身近な場面で即効性のある読解力を発揮したいなら、ひとまず、自身の仕事など、自分がよく読解を求められるテーマに集中してスキーマを増やしていくことをおすすめします。
「子どもにはいつからスマホでゲームをさせるべきですか?」
あなたがこのような質問を受けたとします。
この質問にどう答えますか?
3歳、5歳、7歳……いろいろな答えが考えられそうです。
ですが、ここで大切なのは、あなたが質問の意味を的確につかんでいるか、です。
先ほどの質問で気になるのは「べき」という言葉です。
「べき」には、「~して当然だ」という意味があります。
この意味をつかんでいるなら、「そもそも、スマホゲームは子どもが『当然しなければいけないもの』なのか?」という疑問が生まれるはずです。
あなたの中にその疑問が浮かんでいたなら、質問の意味を的確に読み解くことができている、ということです。
「『べき』ということで言うなら……別に子どもにスマホゲームをさせる必要はないと思います」
このように答えることもできるでしょう。
一方で、言葉の意味を無視して、あるいは、言葉の意味に気づかず、「なんとなく」で読解している人は、ズレた回答をしてしまう危険性があります。
また、言葉の意味に強くなると、人が誤った意味で言葉を使った際、その誤りに気づくこともできます。
詭弁や誘導尋問、悪意あるミスリード(誤解を招くような情報や表現を意図的に提供し、誤った方向に導くこと)などにも気づきやすくなります。
つまり、誤読リスクを下げることができるのです。
読解力を高めたいなら、知らない言葉に遭遇した際、手元のスマホを使い、その場ですぐに意味を調べる習慣をつけましょう。
おすすめは、「とは検索」です。
わからない言葉の後ろに「とは」とつけて検索します。
「ベーシックインカムとは」「溜飲が下がるとは」という具合です。 わずか数秒で答えを得られるでしょう。
「知らない言葉」を「知っている言葉」に変えることで、「理解の箱」が少しずつ増えていきます。
まったく知らない言葉だけでなく、意味が合っているかどうかはっきりしない言葉についても、その場ですぐに調べることが大切です。
スマホで言葉の意味を検索する習慣が身につくだけで、その人の「理解の箱」は飛躍的に増えていきます。
インプットした情報を記憶にしっかり残すためには、意味を調べたあとに、できるだけ早くその言葉を使うようにしましょう。
「ベーシックインカムって◯◯という制度らしいよ」「木下さんが部長に強く言ってくれたおかげで、溜飲が下がりました」という具合です。 調べたその日に一度、できれば、そこから1週間以内にさらに2、3度使いましょう。
アウトプットしなければ、遅かれ早かれ、その言葉は記憶から失われてしまいます。
語彙力には2種類あります。
ひとつは「理解語彙」で、もうひとつは「使用語彙」です。
「理解語彙」というのは、意味を知っている言葉のことです。
理解語彙があれば、誰かがその言葉を発したときに、意味を理解することができます。
対して「使用語彙」は、普段話したり書いたりするときに自然に使える言葉のことです。
「理解語彙=使用語彙」ではありません。理解語彙が豊かでも、使用語彙は貧しい人もいます。
つまり、知っていても、自分では使うことはできない、という状態です。
「読解力を伸ばしたいなら、理解語彙だけ伸ばせばいいのでは?」と思うかもしれませんが、使用語彙が豊かなほうが読解力は高まりやすくなります。
なぜなら、使用語彙のほうが脳への定着率が高く、その言葉の意味やニュアンスをより高い解像度で把握できているからです。
「スキーマ」がより活性化した状態とも言えます。
「理解語彙」を「使用語彙」に変える方法は、話す、書くなど、その言葉を使ってアウトプットする以外にありません。
使わない言葉は使用語彙になりにくいだけでなく、忘却への道をたどる〈消滅語彙候補〉でもあります。
「知る→使う」で使用語彙を強化していきましょう。

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