【2024年11月17日 今日の富士山】
週末日曜日!ちょっと雲が邪魔ですが、雪化粧をした富士山が見られました☆
それにしても今日の予想最高気温26℃…!半袖で過ごせるほど季節はずれの暖かさになりそう。
11月中旬で夏日はすごいです。今年の最初の夏日は4月だったので、4~11月までの8ヶ月が夏なんて異常ですよね。
虫も冬支度どころか、まだまだ活発に動いているのが厄介です。
明日からは一気に寒くなる予報なので寒暖差に警戒しつつ、良い週末をお過ごしください☆
それでは今日は“フグの毒”について書いていきます。
フグには猛毒があります。これはどんなに加熱しようが消えないテトロドトキシン(TTX)という神経毒で、人間が中毒を起こすと神経の伝達が遮断されて筋肉がマヒし、まず口や舌、指先がしびれ、やがて肺を動かす横隔膜まで動かなくなって呼吸困難となり、死に至ることも。
その致死量はわずか1~2ミリグラム。ですが、フグはこれほどの毒を体内に持ちながら、なぜ自分の毒で死なないのでしょう。
テトロドトキシンは、細胞の表面にあるナトリウム・チャネルというタンパク質に強く結びつくことで毒として作用します。しかし、フグはそのナトリウム・チャネルのアミノ酸が変化する構造が普通の生き物とは違っていて、そのためテトロドトキシンが結合できない耐性があるのです。
フグの体にはほかにも、肝臓の中でテトロドトキシンを排出したり、血漿中のタンパク質がテトロドトキシンと結合して血中のテトロドトキシン濃度を減少させたりする機能があり、中毒を起こさないのです。
フグはこの毒を自分でつくっているわけではない。テトロドトキシンは、有毒プランクトンなどの海洋微生物がごく微量ながらつくり出しており、それを食べた貝やヒトデの体に蓄積される。そして、それをさらにフグが食べ、食物連鎖で濃縮された結果、肝臓や卵巣、内臓などに蓄えられているのでs。
フグ以外にもテトロドトキシンを持つ生物は、進化する過程でナトリウム・チャネルに耐性型の変異を持ち、中毒を起こさなくなったと考えられます。
人工のエサだけを与えて育て、毒のないフグをつくる試みも行なわれています。こうして育ったフグは、普通ならもっとも毒が多い肝臓の部分まで食べられるそうで、安全性が確認されれば、気軽にフグを食べられる日がやって来るかもしれません。
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