【2024年9月27日 今日の富士山】
どんより曇り空の朝。富士山は霧のような雲で真っ白。
かろうじて裾の方だけ見えています。
これから天気は下り坂の予報。明日からの週末も不安定な天気が続きそうですね。
室内はムシムシしていますが、外に出ると涼しい!という体感。
半袖だと肌寒く長袖だと暑いという、服装調整が難しい季節です。
9月も残すところあと4日。あっという間です!
慌しい月末に加え、寒暖差で体調を崩さないよう気をつけながら、金曜日も頑張っていきましょう!
それでは今日は“酢豚のパイナップル”について書いていきます。
酢豚といえばだれもが知る定番の中華料理です。そして本格中華店で酢豚を頼むとパイナップルが入っていて、賛否が分かれるなんて経験をしたことがある方は多くいるのではないかと思います。
実はこれは高級感を出すためという単純な理由だったのです。
もちろんこれには理由があります。
酢豚には基となる料理がありました。糖酢排骨(タンツーパイグー)です。
この料理は字の通り豚のスペアリブ(排骨)を砂糖と酢で味付けしたもので、その起源は甘い味付けを好む地域である浙江省か江蘇省とされています。
時代は現在から約400年前。中国がまだ清だったころの出来事です。
当時は香港がイギリス領であったり、上海が強くフランスの影響を受けていた時代です。
中国在住の欧米人に糖酢排骨を振る舞うために改良を続け、行きついたのが高級食材だったパイナップルを入れることだったのです。
現在では安いものであれば1個千円もしないパイナップルが90万円なのですから驚きです。
こうしてパイナップル入りの糖酢排骨、菠蘿古老肉(ボールオグーラオロウ)、日本でいう酢豚が誕生したのですね。
高級品だからパイナップルを入れていたのになぜ現在でも入っているかというと、名残りだからとのことです。
日本の町中華だとパイナップル入りの酢豚が少ないのは単純に受け入れられてなかったことに起因していたようです。
ちなみに日本への酢豚の伝来は意外にも遅く1900年以降で、一般に認識され始めたのは1950年以降だったようです。
もちろん酢豚にパイナップルを入れるメリットはあり、一つ目は肉を柔らかくする効果が。これはパイナップルに含まれるタンパク質を分解する酵素ブロメラインが影響しています。
ですが、60度以上で加熱するとプロメラインはその効力を失ってしまうのです……。
このため、肉を柔らかくする場合は豚肉をパイナップルで漬けたり、パイナップルをすりおろして豚肉に塗るという一手間が必要です。
また、缶詰のパイナップルは製造工程で熱処理がされているので生パイナップルでやる必要があるそうです。
そこまでしてパイナップルを絡めたいかと言われると難しいですね。
ちなみに肉を柔らかくする効果はパイナップルだけに備わるものではないのでした。
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