【2024年6月5日 今日の富士山】
今日は一日晴れ予報!しっかり気温は上がり夏日になるようです!
富士山周辺は雲が多く、白い頭だけ覗かせていました^^
新緑と冠雪した富士山の珍しい景色が見られるのは今だけですね。
雲がどいてくれれば良い写真が撮れそうです。
お出かけされる方は、日焼け対策、熱中症対策を万全に行ってください☆
この時期は天気予報がころころ変わるので、予定がたてづらいですよね。
お出かけしたいけれど、今週末も天気があやしいかも…。
梅雨時の晴れ間は貴重な日差しを有効活用したいところです。
週の真ん中水曜日、今日も頑張っていきましょう!
それでは今日は“猫の虫歯”について書いていきます。
猫は虫歯になりにくいかどうかですが、答えは「イエス」です。
その理由はいくつかあります。
虫歯(齲歯)は、虫歯菌(ミュータンス菌など)が口腔内で増殖することと、糖分を摂取することにより口腔内のpHが下がることで、脱灰(歯の表面が崩壊)してしまう状態です。
虫歯菌は多くの哺乳類の口腔内で見つかってはいますが、猫の口腔内は人に比べ虫歯菌(ミュースタンス菌)が繁殖しづらいことがわかっています。
また猫の唾液のpHは7~8とされており弱アルカリ性(人はpH6.8の弱酸性)であるため、脱灰しづらいことも要因にあります。
猫の歯は人間の歯と比べると特有の形状をしており、汚れがつきにくい特徴があります。
猫の歯は全ての歯が山型になっていて、人間の歯とは似ていません。人間の臼歯(奥歯)は、葉っぱをすりつぶしたりするため上部が平らになっていて、溝も入っていますし、歯と歯の隙間も狭いです。
しかし猫の歯は獲物の肉を切り裂くのに適した山型になっていて、平らな面がありません。そのため汚れがつきにくく、蓄積されにくくもなってるのです。
人間も虫歯といえば奥歯が多いですが、それは奥歯に汚れが残りやすい(とくに溝の部分)形になっているからなんですね。
虫歯の原因となるのは、先に説明したように主に糖質を分解してできた酸によってエナメル質が溶けることにあります。口腔内の細菌が、残留した糖分を分解して酸を産生し、それが虫歯を生じさせるのです。
しかし猫は肉食動物で、野生の猫は小動物を獲って、その肉を食べるのが基本的な食生活でした。肉の主成分はタンパク質と脂質であり、糖質はあまり含まれていないため、口の中に糖分が残ることはほぼありません。
つまり糖質を口にする機会がほとんどない猫は、虫歯の引き金となる物質そのものを摂取しないため、虫歯にはなりづらいのです。
また猫は甘味を感じることができないので、甘いものには基本的に興味はありません。市販のキャットフードには炭水化物(糖質)が適量含まれていますが、「総合栄養食」と表記のあるものであれば過剰摂取となることはありません。飼い主が意図的に糖質を摂らせない限り、猫は虫歯の原因となる糖質を過剰摂取する機会がないのです。
人から猫に虫歯はうつるかどうか、答えは基本的に「ノー」です。
人間の場合は生まれたての赤ちゃんには虫歯菌がいなく、口移しや箸の共有などによって虫歯菌がうつるとされています。
しかし人から猫ではこのケースは考えにくいようです。というのも先にも少し述べた通り、猫の口のpHは弱アルカリ性で、虫歯菌が活動するには適した環境ではありません。
そのためもし一時的に猫の口に入っても、増殖できず虫歯には進行しないと考えられます。
ただし、猫の口腔内細菌は人間にうつる可能性があるので注意しましょう。
犬と猫の唾液は同じかどうか、答えは「ノー」です。
犬の唾液はpH8~8.5のアルカリ性、猫はpH7~8の弱アルカリ性をもちます。犬と猫は同じと思われがちですが、実は異なる口腔環境なのですね。
なお、犬も虫歯にはなりにくい動物といわれています。その理由は猫と似たようなもの。ただ「なりにくい」といったのは、少なからず犬の虫歯の報告はされているからです。
なぜ犬の虫歯は報告があるのか…それは慢性的に甘いものを飼い主が与えているからなど、さまざまあります。
犬は猫と違って「甘み」に非常に敏感で、甘くておいしいものを覚えるとヤミツキになってしまう犬もいるようです。
そういった猫との相違点も、犬に虫歯がみられる理由なのかもしれません。
猫の歯が黒いのは虫歯ではありません。猫の歯が黒い原因は「色素沈着」や「歯石」が多いです。
なお猫は虫歯にはならないと説明しましたが、「歯周病」や「口内炎・歯肉炎」にはなります。老猫ではほとんどが歯周病をもっているほど。
その歯周病が原因で、歯が黒くなっているというケースも考えられます。
歯周病は放置すると腫れや歯の抜け落ち、口臭といったさまざまな症状を引き起こします。もし猫が口の中を痛がっていたり、よだれが多かったり、ご飯が食べられない状態であれば獣医師に相談しましょう。若いうちからのデンタルケアも忘れずに。
また、猫に多い虫歯に似た歯の変化として「破歯細胞性吸収病巣」という病気が存在します。これは人の虫歯とは異なる原因で起こる歯の崩壊現象で、歯の根本を中心に溶けてしまうのですが、痛みを伴うため抜歯などの治療が必要になることがあります。
猫に虫歯はほぼないからといっても、歯や食欲、食べ方の異変に気づいたら動物病院で診てもらいましょう。
猫は口の中は虫歯菌が活動しにくい環境になっていて、人と同じような虫歯になるという報告は滅多とありません。
ただ犬に虫歯の報告があるように、猫も頻繁に甘いものを与えていたら今後虫歯が生じるかもしれません。
そのため人間のものは与えない・甘いものは与えない・デンタルケアを行う(歯周病予防にも)ことを忘れずに、猫の口の中の健康を守りましょう。
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