【2024年6月4日 今日の富士山】
このまま夏山になるのかと思っていましたが、昨日の雨で冠雪した富士山の姿が!
この時期にこの雪の量は珍しいですね^^
これから暑くなる予報なので、すぐ溶けてしまうかもしれません。
季節はずれの富士山を堪能しておきましょう♪
あっという間に6月。今年も半分にさしかかるなんて。
歳をとるごとに時が経つのが早く感じます。
平年ではもう梅雨入りしてもおかしくない頃ですが、今年は6月中旬頃の梅雨入りとなるようです。
片頭痛もちにはしんどい季節。不安定な天気に負けず今月も頑張っていきましょう!
それでは今日は“ペットボトル飲料の適切な飲み方”について書いていきます。
一度口をつけて飲んだペットボトル飲料。飲み干さなかった場合、皆さんはいつまで手元に置いていますか?まだ残っているからと、次の日に飲み切る人もいるかもしれません。
蒸し暑い日が増え、ペットボトル飲料を飲む機会が増えくると思いますが、実は要注意!
栃木・宇都宮市衛生環境試験所は、「ミルクコーヒー」「麦茶」「スポーツ飲料」「果汁100%オレンジジュース」「緑茶」のペットボトル飲料で、飲み残した際の細菌数を測定する実験を2018年度に実施。
職員が容器に口をつけて半分程度飲み、残りを夏場の室温を想定した30度のふ卵器に置き、飲んだ直後から48時間後までの一定時間経過後、それぞれの細菌数を測定しました。
すると、ミルクコーヒーが最も細菌数が多く、次に麦茶、そして他3種類(緑茶・果汁100%オレンジジュース・スポーツ飲料)は、全体的に細菌数が減少する結果に。
一般的に、腸管出血性大腸菌O157など例外を除き、食中毒の原因菌が食品1グラムあたり100万個以上になった場合に食中毒発生の可能性があるといいます。また、細菌が食品1グラムあたり1億個以上になった時は「腐敗」と言われています。
上記をふまえて、ミルクコーヒーは、飲んだ直後の細菌数は、1mLあたり約1000個でしたが、24時間後には約1000万個、48時間後には3億個以上もの細菌が確認されました。
細菌は、糖分やタンパク質を栄養として増殖するため、これらがミルクコーヒーには多く含まれるため増殖したと考えられるとのこと。
麦茶では24時間後で約9000個、48時間後には3万個を超える結果に。原料である大麦の種子(穀物)が、炭水化物を比較的多く含むことから、細菌が増えたと考えられます。
菌が増えたペットボトル飲料を飲んだ場合、どのような影響があるのでしょうか。
食品中で細菌が増える条件は「水分・栄養・温度」です。ペットボトル飲料中で細菌が増える原因は、直接口をつけて飲むことにより、容器内に細菌が入ること。その飲料の温度管理が適切に行われていないことなどが考えられます。
分析結果は一例であり、飲む人の口内の菌量や飲料の温度管理の状況(駐車中に高温になる車中や日光の当たる屋外に置いた場合など)によっても細菌の増え方は異なります。
食事や喉が渇いた時などさまざまなシーンで飲まれるペットボトル飲料ですが、一度口を付けた時に、口内の細菌や食べ物などがペットボトル内に入ることがあり注意が必要です。
開封後は、冷蔵庫やクーラーボックスに入れるなど、細菌が増えにくい温度“10度以下”を目安で保管し、できるだけ早く飲みきりましょう。
細菌を増やさないためには、
1.グラスなどの他の容器に移して飲むこと
口を直接つけなければ、口の中の細菌がペットボトルに入ることは防げます。
2.冷蔵庫に保管すること
仮に細菌がペットボトル内に混入したとしても、増殖しにくい温度を保てば増えることはなくなります。
3.早めに飲み切ること
より短時間で飲みきってしまえば、味やにおいの変化がわかる腐敗の原因となる細菌が増殖する時間も、万が一の食中毒の原因菌が入り込む機会を減らすことができます。
直接口をつけて飲む場合は、飲んだ後は速やかにクーラーバッグなどに入れるなど、「冷蔵保管」しながらできるだけ早く飲み切りましょう。コップが用意できる場合は、ペットボトルに直接口をつけずコップなどに取り分けて飲みましょう。 緑茶には「カテキン」という細菌の増殖を抑制する作用のある成分が含まれているため、オレンジジュースやスポーツ飲料は、弱酸性(pH3.5程度)であったことから細菌の増殖を抑える効果があったと考えられます。
多くの細菌にとって細菌が増えやすいpH(酸性の度合)は、7(中性)付近であり、pH4以下の酸性では生育が抑えられてくるとされています。酸性の場合や、カテキンなど静菌作用のあるものが含まれている場合は、糖分などの栄養条件よりもpHの影響が大きかったものと考えています。
一般的に、細菌が増えやすい温度帯(30~40度)付近で放置したり、持ち歩いたりしながら飲用を繰り返すと、食中毒や腐敗の原因となる菌が混入する可能性があり、これらの菌が増えた場合は、健康被害につながることがあります。
直ちに下痢や嘔吐などの体調不良を起こすとは限りませんが、食品の衛生的な取り扱いについて、免疫力が弱い傾向があり食中毒や感染症にかかりやすい、症状が重くなる場合がある抵抗力の弱い高齢者や幼児、妊婦などは特に注意が必要です。
特に、食中毒の原因となる細菌が増えても肉眼では見えず、風味は変わりません。高い室温に放置し、いつ開封され、どのように保管されていたのかわからないものは、飲まないで捨てましょう。
夏場は特に注意が必要で、温度が高くなる炎天下やエンジンを切った車中はもちろん。室温に飲みかけのペットボトル飲料を放置することはやめましょう。
緑茶・果汁100%オレンジジュース・スポーツ飲料では、細菌の増殖が見られませんでしたが、飲料商品は多くの種類があり、必ずしも細菌が増えにくいとは限らないため注意が必要です。
もともと口内にいる細菌が、口をつけて飲んだペットボトル飲料などに入り込んだとしても、すぐに危険な状態というわけではありませんが、菌が増殖すれば品質が落ちることになります。
これからさらに暑くなり、水分補給にペットボトル飲料を選ぶ機会が増えますが、飲みきれる量を購入するか、冷蔵保管を心がけるようにしましょう。
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