【2024年3月15日 今日の富士山】
今朝は春らしく少し霞みがかかった富士山。
雲に邪魔されることなく綺麗な全景が見えています☆
温度表示は9℃。やっと春アウターが調度良くなってきました^^
今日は卒業式を行う学校も多いとのことで、良い天気に恵まれてよかったですね。
コロナ禍で色々と省略、人数も限定され寂しく行われていた卒業式。参列者も増え徐々にコロナ前のようにできるようになってきているのが嬉しいです。
たくさんの方に祝福され、素敵な卒業式を迎えてほしいと思います^^
今月も折り返しとなりました。残り半月も頑張っていきましょう!
それでは今日は“日本酒”について書いていきます。
日本酒を選ぶときの基準「甘口」「辛口」。当たり前のように定着している表現ですが、実際のところ、ショートケーキのような砂糖の甘さ、スパイスカレーのような香辛料の辛さなど一般的な甘辛のイメージと、日本酒の甘辛はやや違っています。
日本酒の甘口は、華やかな香りやお米のふくよかな旨味を英語でシンプルに表現すれば「SWEET」。辛口は、スッキリとのど越しが良く、軽やかな「DRY」といえます。
例えば、舌触りだけでいうと、日本酒度はマイナスに向かい、甘口になるほどトロリとした舌触りになり、プラスの数値が高くなり、辛口になるほどサラリとなるイメージをもっています。ただ、甘辛の定義は日本酒業界内でもいろいろな意見があり、いまだに話が尽きないテーマです。実際に人が舌で感じる甘辛は、温度や酸度などにも影響を受けるので、日本酒度はあくまで一つの目安です。
なぜ、一つの目安でしかない日本酒度が採用されているのでしょう。日本酒度は、日本酒に比重計を入れるだけで測定できます。計測技術の乏しかった昔は、最も簡単で効率的に発酵具合を知る測定方法だったはず。それが全国に広がり、いまだに重宝されているのではないでしょうか。
また、日常生活では水やガソリンなどの液体はリットル表記ですが、日本酒を表す単位はなぜ「合」なのでしょう。
これは、長さを表す「尺」と、質量を表す「貫」による「尺貫法」に由来しています。尺貫法の起源は古く、中国・漢の時代に体系化された単位だといわれています。尺貫法は1954(昭和34)年に廃止され、1966(昭和41)年に国際的な計量基準に統一されると、徐々に使われなくなりました。
ただ、日本酒はこれまで歩んできた伝統を継承していくためにも、昔ながらの単位を使用し続けているという背景があるようです。
例えば、「1勺」は約18ミリリットル。2勺(約36ミリリットル)でお猪口1杯分くらいの量です。
「1合」は、約180ミリリットル。一合徳利、二合徳利など酒器にも使われています。結婚式の鏡開きで使われる木製の一合升もあります。また、ご飯を炊くときにも使っている単位、1カップも1合です。
「1升(しょう)」は約1.8リットル(1800ミリリットル)で、一升瓶のサイズです。最近では、一升瓶よりも冷蔵庫で保管しやすく、飲み切りやすいので、四合瓶(720ミリリットル)で販売されることが多くなってきました。四合瓶は「しごうびん」または「よんごうびん」と呼ばれますが、「しごうびん」は冠婚葬祭の際の忌み言葉と捉えられることもあるので、「よんごうびん」と呼ぶと良いでしょう。
「1斗(と)」は、約18リットル、一升瓶10本分。なかなか耳なじみがない単位かもしれませんが、日本酒を飲食店に卸す際に使われています。
「1石」は、約180リットル、一升瓶で100本。酒造の生産量を表すときに使われる単位です。酒造会社の生産量が800石の場合は、年間に一升瓶8万本の生産量があるといえます。また、石を「こく」と読むのは、中国の体積の単位だった「斛」の発音に由来するようです。
江戸時代の1石は、1年間に消費する1人当たりの米の総量とされることもありました。江戸人の1食は、米1合。つまり、1日で3合、1年で1,000合=1石も食べるとされていたのです。
少々の香の物と大量の米を食べる食生活から、江戸患いと呼ばれた「脚気」が流行しました。これは、江戸時代に白米を食べることが流行ったことが原因です。玄米にはビタミンB1が含まれているので脚気にはなりませんが、精白米は糠を取り除くことでビタミンB1が欠乏するからです。
日本史では「加賀百万石の殿様」など、江戸時代の大名を呼ぶときにも「石」が登場します。日本酒の生産量を表す「石」は、米が経済の中心的存在だった時代から、その国の大きさや経済力を象徴する単位でもありました。
嗜好品ゆえに答えは一つではないのですが、自分好みの日本酒を見つけてみるのも面白いですね。
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