【2023年3月29日 今日の富士山】

おはようございます。
久しぶりに晴れた朝。
ポカポカしていて眠気に負けそうになりましたが、富士山を見て目が覚めました^^
雨が続いていたので、まだ真っ白に積もってますね。
富士山パワー注入できました☆
今年の桜は開花が早くも見頃をむかえています。
入学式まで綺麗にもってくれるといいですね。
今週末は晴れたら桜を見に行こうかなと思ってます♪花見スポットは混雑すると思うので、時間に余裕をもってお出かけくださいね♪
気温差で体調を崩さないよう気をつけて、水曜日も頑張っていきましょう!
それでは今日は“ビタミンK”について書いていきます。
ビタミンと聞くと、「ビタミンA」「ビタミンB」「ビタミンC」などを思い浮かべる人が多いと思いますが、「ビタミンK」を思いつく人は少し珍しいかもしれません。ビタミンKはマイナーなイメージがあるかもしれませんね。
ビタミンKは植物の葉緑体で作られるため、ほうれん草、小松菜、春菊など緑色の濃い野菜や海草類に多く含まれます。青汁などの健康食品にも含まれています。また、野菜に比べると含有量は少なめですが、肉の中では豚肉に比較的多くのビタミンKが含まれています。さらに、納豆に含まれる納豆菌はビタミンKを産生してくれるので、納豆を食べることで多くのビタミンKを摂取することができます。
ビタミンKは、脂溶性で体内に蓄積しやすく、健康で通常の食事をしていればビタミンKが不足することはほとんどありません。1日の摂取目安量は成人で150μgとされていますが、日本の国民健康・栄養調査でも、男女とも平均して1日200μg以上摂取しており、目安を満たしています。逆にサプリメントなどの利用でビタミンKを多めに摂取したとしても、毒性による健康被害はほとんど報告されていません。
もちろん、必要以上に摂取することは好ましくありませんが、過剰摂取を心配する必要も少ないでしょう。こうした側面から、健康と栄養に関してビタミンKが話題になることが少ないのかもしれません。
しかし、ビタミンKは、私たちの健康を保つのに非常に重要な役割を果しています。
ちなみに、ビタミンKにはK1~K5の5種類が知られていますが、K1とK2が天然に存在するもので、それ以外はその化学構造を少し変えた合成品です。また、ビタミンK1とK2は、化学構造や性質も似ていますし、K1の形で摂取しても体内でK2に変換されて作用を発揮します。したがって、以下の説明で「ビタミンK」と記すのは、K1またはK2であるとお考え下さい。
ビタミンKは「血液の凝固」に必要不可欠な役割を果しています。
何らかの原因で血管が破れてしまうと、当然出血が起こります。そのままでは致命的になりますから、それを食い止めるため、私たちの体には「止血」の仕組みが備わっています。止血の第一段階は、反射的な血管収縮反応です。血管がギュッと収縮すれば、出血は少なくて済みますが、それだけでは収まりません。
そこで、次いで起こる止血の第二段階は、血液中にある血小板が傷口に集まってきて、血栓を作ります。たとえるなら、大雨で河川が決壊したときに、応急処置として土嚢を積み上げて被害を少なくしようとするのに似ています。このとき、血小板が傷口に集まってくることを「血小板凝集」といい、それによって形成された血栓を「血小板血栓」または「一次血栓」と呼びます。
ただし、血小板で傷口が塞がれただけでは、もろくて不安定です。そこで、止血の第三段階として起こるのが「血液凝固反応」です。血液中に存在する凝固因子と呼ばれる一群のタンパク質が働き、最終的にはフィブリンという繊維状のタンパク質が血小板血栓の全体を覆い固めて、止血を完了させます。これを「凝固血栓」または「二次止血」と呼びます。ビタミンKは、この血液凝固反応に関わるのです。
血液凝固反応に関わる凝固因子は、10種類以上あり、そのほとんどは肝臓で産生されます。それぞれ独立して働くのではなく、すべての凝固因子が関連した連鎖反応を生じることで、血液凝固が成立します。そして、血液凝固因子のうち、Ⅱ、Ⅶ、Ⅸ、Ⅹの4種類については、肝臓で作られるときにビタミンKが必要なのです。
より具体的には、これら4種類の血液凝固因子は、すべてタンパク質で、含まれるアミノ酸のうち特定のグルタミン酸が「カルボキシグルタミン酸」という形になることで、カルシウムイオン(Ca2+)と結合することができるようになり機能しますが、この「グルタミン酸→カルボキシグルタミン酸」という修飾が起こるために、ビタミンKが必須なのです。
つまり、ビタミンKがなければ、カルボキシグルタミン酸を含む凝固因子Ⅱ、Ⅶ、Ⅸ、Ⅹができなくなってしまうので、自ずと血液凝固反応全体が機能しなくなり、止血が不完全になってしまうというわけです。
ビタミンKは、緑黄色野菜、豚肉、納豆などに多く含まれています。つまり、「肉・納豆」はビタミンKを含む食品にあたり、そこから想起される「2(Ⅱ)、9(Ⅸ)、7(Ⅶ)、10(Ⅹ)」がビタミンK依存性の血液凝固因子を表しているのです。これで、みなさんの頭の中にも、しっかりビタミンKを含む食品と血液凝固の関係がしっかり刻み込まれたことでしょう。

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