【2022年10月12日 今日の富士山】
昨夜帰宅時すると玄関の前に虫の気配。
虫嫌いなので暗くても「いる!」と察知できてしまいます。
殺虫剤まいてあるはずなのに…玄関の前で待ち伏せされることが多々あり。
おかげでまたしばらく家に入れませんでした。
早く冬眠してくれー!と願う日々です。
さてさて、今日は朝から曇り空。昨日より肌寒いです。
富士山は雲に隠れることなく全体が見えています^^
日毎での気温差が大きくなっているので、毎日天気予報をチェックしながら出かける時の服装を決めてくださいね。
そろそろお鍋が恋しくなる時期へ。トマト鍋やモツ鍋も大好きだけど…今日は豆乳の日ということで、今夜は豆乳鍋にしようかと。
ヘルシーでイソフラボンも摂取でき、身体も温まるし最高ですね♪
まだ今夜の夕飯決めていない方はぜひ、豆乳鍋にしてみてはいかがでしょうか。
風邪をひかないよう気をつけて今日も頑張っていきましょう!
それでは今日は“紅葉狩り”について書いていきます。
紅葉を観賞することをなぜ「紅葉狩り」というのかご存知ですか?
「狩り」は、一般的には「狩猟」、つまり「野生の鳥や獣を捕らえること」を意味します。
これとは別に、「狩り」には「魚介類や植物をとること」「山野で花や草木を探し求め、採集したり観賞したりすること」などの意味もあります。
「潮干狩り」「ブドウ狩り」「キノコ狩り」「ホタル狩り」「桜狩り」「紅葉(もみじ)狩り」などの「狩り」は「狩猟」以外の使い方です。
動詞の「狩る」にも「花や草木を探し求め、観賞する」という意味があります。
木の葉が色づき始め、紅葉を愛でることができるようになるこの時季、主に「紅葉狩り」について、見ていきましょう。
紅葉狩りを、もしかしたら「紅葉を取って、集めること」と理解している人もいるかもしれません。
そういう人は「狩る」の語感から、紅葉を木から「取る」「もぎ取る」と思ってしまうのでしょう。
しかし、紅葉狩りは「山野に出かけて紅葉を観賞すること」を意味します。
「紅葉見(もみじみ)」と「観楓(かんぷう)」も、紅葉狩りとほぼ同じ意味です。紅葉見はそのまま、紅葉を見ることですね。
「もぎ取る」ことと「観賞する」ことでは、意味がだいぶ違います。
では、紅葉狩りはなぜ「紅葉を観賞すること」の意味になったのでしょうか。
「狩り」は本来、鳥獣を捕まえる意味で使われていましたが、時代が下るにつれて、その意味は広がっていきました。
上で見たように、魚や貝、果物などをとることにも使われるようになり、やがて、花や紅葉を見る、眺める意味にも使われるようになったと考えられます。
「狩り」が草花などを愛でる意味でも使われるようになったのは、平安時代に狩猟をしない貴族が現れたことが関係しているといわれます(ほかの説もあります)。
当時の貴族は、歩くことを下品と考えて、牛車で外出することが多かったようです。
しかし、山道を牛車で上って、花や紅葉を愛でることは難しい。
そこで、花や紅葉を見に、山野に歩いて出かけることを「狩り」に見立てるようになったと考えられています。狩猟であれば、歩いて出かけるのもおかしくはない、と平安貴族は考えたのかもしれません。
歌人で随筆家の鴨長明の作で、鎌倉時代前期の随筆『方丈記』に、桜狩りや紅葉について記述している箇所があります。
「帰るさには、をりにつけつつ、桜を狩り、紅葉をもとめ、蕨(わらび)を折り、木の実(このみ)を拾ひて、かつは仏に奉り、かつは家土産(いえづと)とす」
訳してみましょう。
「帰り道には、折々の季節によって、桜を狩り、紅葉を探し、蕨を折り、木の実を拾い、あるいは仏に供え、あるいは家に持ち帰って、土産にする」
この「桜を狩り」は、桜の花を訪ね歩いて観賞することです。「紅葉をもとめ」も「紅葉を狩り」と言い換えることができるでしょう。
『紅葉狩(もみじがり)』という題の古典もあります。室町時代の能役者で能作者の観世信光(かんぜのぶみつ)が著した能の作品です。概要を紹介すると、平安時代中期の武将であった平維茂(たいらのこれもち)が、美女に化けた鬼に、山中で紅葉狩りの宴(うたげ)に誘われます。美女の舞と酒のために、不覚にも前後を忘れてしまう維茂。命が危うくなるが、最後には、本性を現した鬼をついに退治します。
山も街も、これから少しずつ色づいてきます。
紅葉は遠目でも楽しめます。実際に山などに出かけて、紅葉狩りができないときは、いにしえの貴人を思い、遠くから紅葉を眺めてみてはどうでしょうか。
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