【2022年10月5日 今日の富士山】

おはようございます。
日が昇るのも沈むのも早くなりました。
今日はどんより曇り空。
富士山は山頂が雲に覆われてしまっています。
いつもより暖かい朝でしたが、これから天気が崩れ気温は下がっていくようです。
今日を境に季節が一気に進みそうな予感。
今週の3連休、今のところ曇りのち雨予報となってますね。 なんとか晴れてくれると嬉しいです。
週半ばで疲れがたまってくる頃ですが、無理せず頑張っていきましょう! それでは今日は“10月の異称”について書いていきます。
10月に入り、何をするにも最適な、秋本番の季節を迎えました。そんな10月の代表的な和風月名は、「神無月(かんなづき)」です。
10月は、日本中の神々が縁結びの相談をするために、出雲大社に集まる月と考えられてきました。そこで、各地には神様がいなくなる月、つまり、“神無月(かみなしづき)”が、“かんなづき”になったといわれます。
逆に、出雲では“神在月(かみありづき)”と呼ばれてきたそうです。
とはいえ、ほかにも、新米で酒を醸(かも)すので“醸成月(かみなしづき)”、雷(かみなり)が鳴らなくなるので“雷無月(かみなしづき)”、10より上の数はないので“上無月(かみなしづき)”、神を祭る月という意味の“神な月”など、諸説あります。
神無月のほかにも、10月の異称はたくさんあります。
【開冬】(かいとう)
「開冬」は、冬の初めという意味です。旧暦では10月から冬が始まるので、旧暦10月の異称としても用いられるようになりました。 ほかに、冬の初めのことを「初冬」「新冬(しんとう)」などともいいます。いずれも旧暦10月の異称として使われますが、開冬というと、いよいよ冬の幕が開くようで、気が引き締まる思いがします。
【時雨月】(しぐれづき)
時雨は、晩秋から初冬にかけて、降ったりやんだりする通り雨のことです。ただ、平安時代頃からは、冬の風物とされるようになりました。 旧暦10月は、時雨が降る月ということで、「時雨月」という異称でも呼ばれます。
和歌では、時雨に人生や心の移ろいを重ねて詠われてきました。
【木の葉月】(このはづき)
旧暦10月は、木枯らしが吹く季節でもあります。
「木枯らし」は、字の通り、木を枯らすように吹く強い北風のことです。木々は、風にあおられ、次々と葉を落としていきます。
いわば、この時期は落ち葉の季節。北風が木の葉を散らしていく月ということで、「木の葉月」という異称もつきました。
【初霜月】(はつしもづき)
「初霜月」も、旧暦10月の異称です。
江戸時代は、霜が降り始めるこの時期のことを、「霜先(しもさき)」ともいいました。
これから寒さが本格化する上に、年末の準備などで忙しくなる時期です。そこで、「霜先の薬食い」といって、この時期のうちに栄養のあるものを食べて、体力をつけたそうです。
【小春】(こはる)
初冬の頃の、春のような穏やかな日は、「小春」と呼ばれてきました。これが、そのまま旧暦10月の異称にもなっています。また「小春月」ともいいます。
それにしても、時雨が降ったり、木枯らしが吹いたり、霜が降りたりするかと思えば、小春日和が続くこともある――。旧暦10月は、さまざまな表情を持つ月といえるでしょう。
【陽月】(ようげつ)
中国から伝わった「陰陽説」では、5月から陰が芽生え始め、10月には陰がきわまり、11月から再び陽が芽生えるとされます。 そうすると、10月はあまりに陰ばかりで不吉なので、「陽月」と呼ぶようになったのだとか。
でも、陽月の「陽」は、太陽の「陽」だと思えるほど、この時期は、やさしい光を注いでくれます。
【良月】(りょうげつ)
古代、10は、満ち足りた数であるとされました。それで、10月は「良月」と呼ぶのだそうです。
そんな理由で? と思ってしまいますが、実際、10月は良い月だったのでしょう。
収穫を終え、まだ寒さも厳しくはありません。
良い月という意味では、現在の10月にも当てはまるのではないでしょうか。空は高く澄み渡り、さわやかな風が吹き、食べ物もおいしい季節です。
存分に楽しんで、みなさんにとっても、充実した良い月になるといいですね。

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