おはようございます。
朝からとても良い天気♪
昨日よりもはっきり富士山が見えました!
少し頭の冠雪が寂しくなってますね。
明日のハロウィンは、あいにくの雨の予報となっています。
洗濯や買い物などの予定は今日のうちに済ませておいた方が良さそうです。
気温も下がるようなので、週明けには真っ白になった富士山が見られそうですね^^
紅葉シーズンということで、そろそろ山に足を運ぶ人も多いと思います。
色鮮やかな葉を見ると、季節の移り変わりを感じるとともに心が癒されるので、私も紅葉を見に行くのが大好きです。
植物の葉は中の水分を逃がさないよう薄いワックス層があるため、落ちた葉を踏むと滑ってしまいます。
特に雨で濡れてしまうと、油のようになるため非常に滑りやすいです。
来月にはさらに紅葉が見頃になります。
足元に注意しながら楽しんでくださいね☆
それでは今日は“投票用紙”について書いていきます。
明日10月31日はハロウィン、そして衆院選の投票日。
選挙のたびにSNSでにわかに話題になるのが投票用紙。
用紙の触り心地がつるつるで、鉛筆のノリが抜群!
など、書き心地の感想を投稿したり、「あの投票用紙の書き心地を堪能しに行こう」といった啓蒙的なコメントとして投稿されることも多くなりました。
また、前回の東京都知事選挙では、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、自分の鉛筆を持ち込むことが許可されたことで、自分のお気に入りの鉛筆を持ち込んで投票用紙との相性を楽しんだという投稿も増えました。
国内で使われている投票用紙は、「ユポ」という名で知られる合成紙で、実は紙ではありません。
ポリプロピレンというプラスチックをシート状にしたもので、素材としては日用品のパッケージなどに使われている透明な袋とほぼ同じ材料です。
一般的な袋の素材は普通、ツルツルしていて透明ですが、無理やり引き延ばすとそこだけ白くなるのを見たことがないでしょうか。
シートは引き延ばされると表面にとても小さな亀裂がたくさんでき、そこに光が乱反射して白く見えます。また同時にミクロの傷によってできた凹凸によって表面は紙に似た特性を持つようになります。
この現象を応用して、製造段階で引き延ばしたシートを丈夫なシートの表裏に貼り合わせて三層構造にしたものが合成紙ユポです。
プラスチックシートであるユポの表面に鉛筆で書くことができるのはこのためです。
その表面は滑りの良いプラスチックにミクロな凹凸を均一に並べたものですから、すべすべしていて鉛筆の滑りを損なうことなく、でも表面には小さな亀裂があって鉛筆の芯は適度に削られて磨り減るので、滑らかに、濃くはっきりと文字を書く事ができます。これが魅惑的な書き心地の正体です。
しかしもちろん、投票用紙にユポをつかう主な理由は、書き心地が良いからではありません。
それは、合成紙の強さと復元力にあります。
まず、投票用紙は、丈夫でなくてはなりません。
投票や開票の際に丁寧に扱うのは当然ですが、それでも、勢い余って無理な力をかける人がいるかもしれませんし、雨に濡れてびしょ濡れだったり、汗だくで会場に来て投票する人がいるかもしれません。
中にはイタズラなどで紙を破ろうとする人もいるかもしれません。
また、開票は時間との闘いですから、多少は乱暴に扱われることだってあるでしょうし、今は多くの開票現場で自動仕分け機が使われているので、投票用紙の状態が悪いと紙詰まりなどのトラブルの原因にもなります。
滅多に無いことかもしれませんが、そうしたトラブルで投票用紙が傷んでしまうことで、意志を持って投票された一票が集計できなくなるのは避けなくてはなりません。
プラスチックでできている合成紙は、普通の紙と比べて破れに対して圧倒的に強く、普通の人が指先でちぎるのはそう簡単ではありません。
また、水に濡れても全く性能が変わらないので、雨や汗に濡れても全く問題ありません。
そしてもう一つの大きなポイントは復元力。
投票用紙は普通、書いた内容が見えないように半分に折って投票箱に入れますが、開票の際にはそれを開いて確認する必要があります。
普通の紙の場合、しっかり折ると紙は折られたまま開ききらずに投票箱の中で重なってしまうこともありますし、中には何度も折って開きにくくして投函する人もいますから、開票時には、それらをまず開いて平らにのばす手間が増えます。
ところが、合成紙のユポは、元の形に戻ろうとする力が強く、どんなにしっかり折り畳んでも、手を離すとふわりとひらいて元に戻ります。これによって開票作業の効率がグッと向上します。
ですから、投票用紙の素材としてユポは普通の紙と比べてとても優れた性能を持ったものと言えます。
そんな優れた素材なら、普通のノートになぜつかわないのか、と思われる方もいるかもしれませんが、この優れた特徴は、あくまで投票用紙としてであって、普通に使うにはデメリットもあります。
ユポはプラスチックなので、水性サインペンなどのインクは弾いてしまうので筆記することはできませんし、鉛筆で書いた文字も、擦れたときに拡がりやすく、汚れやすいというデメリットがあり、ノートなど日常の筆記用途にはあまり向いていません。
ですから、ポスターやステッカーなど風雨にさらされるような印刷物のほか、アウトドアや野外の現場で使用される耐水ノート、おふろ学習用のノートなど、強度や耐水性が求められる現場で、印刷物として、あるいは筆記具などを限定することで活躍しているのです。
ところでこの「ユポ」は、合成紙としてほとんど一般名称化していますが、「セロテープ」等と同じく商品名です。
この合成紙を製造しているユポ・コーポレーションは1969年に石油化学系合成紙の企業化を目的に王子製紙株式会社(現:王子ホールディングス株式会社)と三菱油化株式会社(現:三菱ケミカル株式会社)の折半出資により設立された合弁会社。
「ユポ(YUPO)」のネーミングは、三菱油化株式会社の「YU」と王子製紙株式会社の「O」をPaperの頭文字「P」で結びつけるという従業員のアイディアに由来するものだそうです。
当時の日本は高度成長のもとで紙の需要が急増し、木材資源の枯渇が心配された一方で、石油化学関連の技術進歩はめざましく、見通しの明るい時代だったため、紙を代用するものとして石油由来の合成紙が注目され、1968年には、科学技術庁(現文部科学省)資源調査会によって「合成紙産業育成に関する勧告」が出され、多くの会社が研究開発に取り組み、各種の製造方法が考案され商業生産もされましたが、印刷や加工が難しく、紙の代用としては充分に普及するには至りませんでした。
そうこうしているうちに1973年、79年のオイルショックによる石油の価格高騰や経済の停滞によってその多くは頓挫、撤退してしまいました。
ユポはこのような時代を乗り越えて開発が続けられた合成紙の一つで、現在は紙の代用としてではなく、通常の紙にはない合成紙の特性を活かした特殊用途用の素材として、印刷や包装関連の他、様々な分野で使われています。
その一つが投票用紙だということです。
ちなみに、使い終わった投票用紙は、そのまま回収され、溶解された後、プラスチック原料としてまた別のプラスチック製品へとリサイクルされます。
いつも投票される方も、初めての方も、せっかくですから投票用紙の極上の書き心地を楽しんでみて下さい。
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