今日から11月ですね!1年で最も変化のある月とも言われています。
午前中は雲で隠れていた富士山がお昼頃には顔を出してくれました♪
予報通り今朝は今季一番の冷え込みと言われていたぐらい寒くて厚着をして出社したのですが、日中は厚手の上着だと暑いくらい気温が上がっています。
朝晩と日中の気温差で体が疲れ気味になっていると思うので、家では体を休めて十分な睡眠をとってください☆
これからどんどん寒くなっていきます!そろそろ冬支度をし始めないといけませんね^^
あっという間に今年もあと2ヶ月!今月も1日1日大事に過ごしましょう!
さて今日は“鳩”についてかいていきます。
ハトは町中のあらゆる場所で見かける鳥であり、舗装道路を我が物顔で首を振りながら歩き回ったり、町の広場で餌付けをされて大量に集まっていたりする光景をよく見かけます。
都市に住む人にとって最も身近な鳥といっても過言ではないハトがここまで大量に都市で繁殖した背景に、人間の果たした役割は小さくはないそうです。
世界中には4億羽ものハトが生息しているとされており、そのほとんどが都市部に暮らしています。しかし、町中で見かけるハトは最初から人間の住む都市に住んでいたわけではなく、もともとはカワラバトと呼ばれる野生のハトでした。カワラバトは本来ヨーロッパや中央アジア、北アフリカといった乾燥地帯に生息しており、崖のくぼみなどに住み着く習性がありました。
約1万年ほど昔、メソポタミアやエジプト文明の人々が人に慣れやすいカワラバトを食料とするため、家きん化を始めたとのこと。
太った若い鳥はタンパク質と脂肪を豊富に含んでおり、都市に住む人々にとって栄養豊富で貴重な食料源となっていました。
その後も中東やヨーロッパで長きにわたってハトの家きん化が続けられましたが、やがて人々がハトには食料として利用する以外の活用法があることに気づきました。
ハトには体内時計や太陽コンパス、地磁気を感知する機能などが備わっており、方向を的確に読み取るナビゲーション機能があります。
ハト生来のナビゲーション機能の存在を知った人々は、ハトの帰巣本能を利用して伝書鳩として利用するようになり、遠隔地とメッセージをやり取りする時などにハトが役に立つようになりました。
また、長年にわたって食料用として飼われてきたハトでしたが、次第に食肉としては他の鳥類や動物が主流になっていきました。
しかしハトへの興味を人々が失ってしまったというわけではなく、趣味としてハトの飼育が開始されるようになったとのこと。
1600年ごろまでに、北アメリカにも本来生息していなかったハトが船に乗せられて大量に到達しました。
これらのハトは食料用というよりも、単に愛好家によって繁殖させる目的で輸入されたものであった可能性が高いそうです。
食料としての役目が薄れつつあったハトはそれほど捕獲されることもなく、ヨーロッパ人によるアメリカの開拓と共にアメリカの都市部に住み着き始めました。
人々が住む都市はハトにとっても非常に生息しやすい環境であるとのこと。
本来崖などに住むハトにとって、背の高い建物はまるで自然の崖のように感じられるはずです。
また、建物から突き出たベランダや出窓、空調設備のユニットなどは崖にできた隙間などと同様、ハトが生息するための巣にピッタリの環境です。
ハトが都市に適応したのは建物だけでなく、ハトの食性にも理由があるとのこと。
多くの鳥類は果物や虫といった特定の食材を好む傾向がありますが、ハトは人間が捨てるような食べ物のゴミであれば何でも食べることができます。
他の鳥類が特定の食べ物の専門家であるとすれば、ハトは究極のオールラウンダーであるため都市部でハトが飢えるような状況は想像しにくいです。
また、ハトがヒナを育てる時に与えるのはどこかから捕獲してきた食料ではなく、親のハトが食べた食料を柔らかくして吐き戻したピジョン・ミルクという液体です。
ピジョン・ミルクは親のハトが食べた食料の一部を喉の袋にしばらく蓄えて柔らかくしたもので、タンパク質と脂肪の含有量が非常に高いとのこと。
ピジョン・ミルクにできる食料さえ親が食べられれば、ヒナが飢えることはありません。
これらの形質は都市で住むためにとても有利であり、他の鳥類よりも格段に優れています。
また、ハトは1年間に10羽ものヒナを産むことも可能であり、生存に有利な形質と多産な種であるという利点が合わさり、ここまで都市で繁殖するようになったとのこと。
ハトのオシッコには金属の腐食を促進する作用があるほか、フンの中で細菌が繁殖してクリプトコッカス症などの病気を引き起こすこともあるため、ハトは「翼のあるネズミ」と呼ばれて問題視されることもあります。
フン害による景観の被害が問題になることも多く、ハトが住み着くことで町をきれいに保つためのコストも跳ね上がります。
それでもハトは都市に住む人々にとって日常的に観察できる数少ない野生生物であり、環境に完璧に適応したハトから学べることは少なくないはずです。
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