おはようございます☆今日の富士山は最近で1番綺麗に見ることができました!
あまりに綺麗で朝しばらく見入ってしまいました^^
きょうは絶好の行楽日和ですが、みなさんどこかにお出かけする予定はありますか?紅葉の見頃を迎えているため、紅葉狩りを楽しむのも良さそうですよ☆
今夜はオリオン座流星群の活動がピークを迎えます!昼間はお出かけ、夜は暖かい服装で、ぜひ夜空を見上げてみてくださいね^^
さて今日は“塩の雑学”についてかいていきます。
健康にまつわる情報でよく出てくるのが「塩」です。暑いときは多めにとるようすすめられ、普段の生活では「減塩」が体にいいと言われます。「塩水ダイエット」など間違った情報が広まることも。遭難しても海水を飲んだらダメだけど、経口補水液はOKな理由。体臭が気になる人におすすめの活用法。体内でのはたらきや、涙や鼻水の浸透圧の違いなど、正しい知識で向き合いたい塩の話をご紹介します。
そもそも塩は体のなかでどのような働きをしているのでしょうか。
塩は食事を通して私たちの体のなかに入ると水に溶けてナトリウムイオンと塩素イオンという形になります。
そして細胞内外の水とミネラルのバランスを整えたり、筋肉を収縮させたり、体中に張り巡らされた神経を通して体のすみずみまでスムーズに情報を伝えたり。私たちが生きていくうえで欠かせない大切な働きをします。
たとえば熱中症になったり、激しい下痢や嘔吐(おうと)を繰り返すとけいれんの症状が現れることがあります。これは筋肉を収縮させる役割を果たすナトリウムイオンなどが大量に失われたために起こります。
塩とりすぎるとダメな理由
熱中症の対策では、塩分をとることがすすめられています。
一方、厚生労働省が生活習慣病を予防する目的で掲げた塩分摂取の目標量は1日あたり男性8グラム未満、女性7グラム未満です。
もし、普段の食事で摂取する1日10グラムを超えるような塩を単品あるいは濃縮されたかたちで過剰摂取した場合はどうなるのでしょうか。
血液中のナトリウムイオンが水を引き込み臓器が大きなダメージを受けてしまいます。
血液中のナトリウムイオン濃度が急激に上昇すると、血液中のナトリウムイオンが体中の水を血液の中に引き込み血管内が水浸しになります。肺の血管内が水浸しになると肺水腫、心臓だと心不全となり心臓や肺に大きなダメージを与えます。命にかかわるような病態です。
だから塩を単品あるいは、醤油のように濃縮された形で短時間に摂取するのは危険なのです。
では、塩による致死量はどのくらいなのでしょう?
体重60キログラムの人だと食塩30グラムほど。大人に比べて体が小さな子供の場合、体重10キログラムでは小さじ1杯5グラムほどの食塩で死に至ることも。
体重1キログラムあたり、塩は0.5~1グラムが致死量と言われています。
ここで心配なのが夏場にお世話になった人も多い経口補水液です。
熱中症やおなかの風邪による激しい下痢・嘔吐で脱水状態になった際に活躍する経口補水液には500ミリリットルのペットボトル1本あたりおよそ1.5グラムの塩が含まれています。
たとえば同じ塩1.5グラムを摂取するにしても、経口補水液や食事としてとる場合と、海水のように濃縮された状態でとるのとでは安全性が異なります。
海水飲んだらダメな合理的理由
例えば、映画などでしばしば見かける海で遭難したシーン。
遭難した人たちはどんなにのどが渇いても周りに大量にある海水を飲みません。なぜだろうと不思議に思ったことはありませんか?
実は、海水には経口補水液の10倍にもおよぶ塩分が含まれています。
仮に500ミリリットルのペットボトル1本分の海水を飲んだとしたら、その塩分量は15グラム。
この量だと、谷口さんが説明してくれたように、血液中のナトリウムイオン濃度が急激に上昇し、命に危険が及ぶ深刻なダメージを体が受けることになります。
「海で遭難したら海水を飲まない」は遭難者が生き延びるために理にかなった行動だったのです。
海水と経口補水液の違いって?
それに対して、経口補水液は薄まった状態なので「ペットボトル1本分を飲んでも急激に血液中のナトリウムイオン濃度を上昇させる心配はなく安全」と谷口さんは説明します。
ただし安全に飲めるからといって経口補水液を何日間も漫然と飲み続けるのは禁物です。
食事に加えて経口補水液からも塩をとると過剰摂取となり、高血圧になったり、腎臓に負担をかけたりすることになるためです。
使い方を間違えると健康に悪影響を及ぼすだけでなく、命を危険にさらすおそれがある「塩」ですが、怖いだけではなく良い面もたくさんあります。
季節を問わず気になる体臭。脂っぽい加齢臭にも、酸っぱい汗臭さにも「塩」で対処する方法があります。
ニオイのもとになる余分な脂やあかなどの汚れを塩によって上手に取り除くことができます。
私たちの皮膚の表面には潤いを保つ皮脂や皮膚の免疫を保ちバリアーの役割をする常在菌が存在しています。これらは私たちの体に必要なものですが、洗浄力の強い洗剤を使うと取り過ぎになってしまいます。塩なら体に必要な油分や常在菌は残しつつ、汚れをきれいにできるのです。
体臭をおさえる塩の使い方として、おすすめなのが塩風呂です。
一般的な家庭用の浴槽に塩ひとつかみ30~50グラムを入れるだけ。お湯の温度は38~39度、入浴時間はトータルで15~20分くらいを目安にして湯船につかってください。
できれば精製塩ではなく天然塩を用意するのがおすすめです。
注意点は「肌にひどい傷がある場合はしみるおそれがあるのでお休みする」ということ。もうひとつは、浴槽のタイプによっては塩が浴槽の故障の原因になる場合があるということです。
自宅の浴槽で塩風呂を行っても大丈夫かどうかよく調べてみてください。
もし塩を使えない浴槽の場合は洗面器などにはったお湯に塩を溶かした「塩湯」を作って体を洗います。そのあとシャワーで塩を洗い流せば浴槽を傷めることはありません。
水で鼻うがいをするとツンとして痛い。これは鼻の粘膜の細胞と水の浸透圧に差があるためです。
そこで登場するのが塩水です。
鼻うがいに使う“塩水”は体から常に分泌されている涙や鼻水と同じ浸透圧になるように調整したいわば鼻水や涙の代用のようなもの。だからツンとしないし痛くありません。
塩水鼻うがいに用意するのは「塩」およそ2グラム(小さじ2分の1ほど)と体温に近い37度くらいのぬるま湯コップ1杯分(およそ200ミリリットル)です。
そして、基本的には鼻うがい用の専用容器を使用することを川野さんは勧めています。
「鼻の入り口だけを洗うこと」「洗うときは心持ち顔を下に向けて洗いたい鼻の穴を高くするように顔を傾けること」を意識し、朝晩1日2回行います。
鼻の奥まで洗おうとして水を勢いよく鼻の奥へ送り込もうとするのは禁物。水の勢いによって鼻の粘膜が刺激を受けて、かえって鼻づまりを招くこともあります。鼻うがいは「鼻の入り口」をやさしくすすぐだけと覚えておきましょう。
注意点は「黄色い鼻水」が出ている時、すなわち「カゼ」や「副鼻腔(ふくびくう)炎」などのなんらかの感染症がすでに起こっている場合にはお休みするということです。
入り口だけを上手に洗えれば良いのですが、洗う勢いが強すぎて、うがい液が耳へ流れ込むと、一緒にウイルスなども運ばれて中耳炎などの別の感染症を起こすリスクがあります。
私たちにとって身近な塩。健康に役立てるためにと思ってても、使い方を誤るとかえって悪影響になることがあります。
「塩水ダイエット」など、誤った情報が広がりやすいのも、それだけ当たり前のような存在であるからかもしれません。
正確な情報できちんと塩に向き合うことが大事ですね。
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