おはようございます☆今日の富士山は台風の影響だと思いますが、雲がすごいことになっていました!
東海は夕方頃から雨が強まってくるようですが早くも鹿児島県内では強風被害が出ているそうですね。
19号にも注意が必要ですがその後くる台風20号は過去に負傷者、死者が出た2015年の台風11号と似ているといわれているようです。
厳重な警戒とともに暑さへの対策も忘れずに行ってくださいね。
「昨日ほど気温は高くないし、今日はエアコンを我慢しようかな…」なんて思った方は要注意!
実は気温だけでエアコンをつけるかどうか判断するのは危険です。湿度が高いと汗をかいても蒸発しにくくなります。
すると体の熱を外に逃がす機能がうまく働かず、熱中症にかかりやすくなってしまうというわけです。
気温だけではなく、湿度にも注目して上手にエアコンを活用してください。
さて今日は“扇風機の都市伝説”についてかいていきます。
心地よい扇風機の風…。
でも、「夜寝るときにつけっぱなしにすると、知らないうちに体温が下がりすぎて低体温死する」「あたりすぎは体に悪い」という話もあるようです。
結論から言うと、日本では健康な人が扇風機の風を浴び続けても、命を脅かすほど体温が下がることはありません。
西洋医学とは哲学が異なりますが、東洋医学では体を冷やすことは悪いこととされています。
風を送って温度を下げる、冷ますという場合、実際に温度はどこまで下がるでしょうか?
気化熱を考えない場合、コーヒーなどの熱い飲み物はだいたい室温と同程度までは下がると考えられます。
ある温度と湿度で水蒸気が水になる温度を「露点温度」と呼びます。
露点温度で身近なのは、雷雨時にガラスの内側に水滴が結露する現象です。
気化熱を利用している場合、露点温度に達すると気化が止まるので、温度低下も止まります。扇風機を使っても、通常結露は起きていませんね。
理論上は湿度計の湿球温度までが下がる温度だと考えられます。
つまり、温度と湿度によりますが、扇風機を使えば室温よりも数度低い温度まで、皮膚温を下げることが可能です。
湿度が高い日本の夏、扇風機の風だけで体温がどんどん下がり続けて死亡するような現象は起きません。
また、体温と関係なく、扇風機にあたっている最中の突然死が気になっている人もいるようです。
一人暮らしの人が真夏の風呂上がりにビールや酎ハイを飲み、扇風機にあたっているときに突然死……。
「亡くなった方の部屋では扇風機が動いたままだった」といった報道があると、扇風機使用中の突然死で、扇風機が原因かのように思われてしまうかもしれません。
しかし、突然死の季節別・地域別の統計については結論を出すのが難しい面があります。
全ての突然死に対して、必ずしも解剖が実施されるわけではなく、推定の部分が多いからです。
夏という気候自体にも突然死のリスクは潜んでいます。
例えば、夏の暑さはビールを美味しくしてくれますが、アルコールには利尿作用もあります。
それでなくても脱水症をおこしやすい季節です。それによって脳梗塞が多いという傾向もあります。
また、飲酒は脈拍数を増加させて不整脈を誘発することもわかっています。入浴が血圧に変動を与えるのも確かです。
「夏の風呂上がり、飲酒中に扇風機にあたりながら突然死」というのは、医学的に考えると扇風機のせいというよりも、実際には上記のような他の原因の方が考えられると思います。
東洋医学的な用語で「寝冷え」という言葉があります。
実は西洋医学では「寝冷え」という病気や症状はないのですが、消化器系の症状については西洋医学的解釈が可能です。
眠ると体全体での熱産生が落ちます。血流の分布も変わり、皮膚への血流が増加します。つまり体全体として冷えやすい状態となります。
冷えやすい状態で血流が変化すると、消化器系の血流も変化します。
生理的な変化ですが、血流の変化は腹痛や下痢などを起こす機能性胃腸症に近い状態を引き起こす可能性があります。
同様に、冷たい食べ物、かき氷などを食べても機能性胃腸症に似た状態が起きる可能性があります。
その意味では、夜寝るときに扇風機をつけっぱなしにして体全体を冷やし続けるのは、胃腸の健康のためには注意が必要かもしれません。
夏の外気は、体温よりも高い可能性があります。
直射日光に曝されたアスファルトやコンクリートの上では、体温よりも高い空気が滞留しているかもしれません。
汗の気化には湿度も関係しますが、体温より空気の温度が高いと、せっかくの気化熱を割り引いても、ひどい熱気として感じることになります。
一方で、温度のコントロールがしやすいのは室内です。
よほど日当たりがよく密閉された空間でない限り、夏場でも室内の温度は体温より低いことが多いです。
しかし、体温よりも温度が低く、空気の流れのない場所では、自分自身の皮膚が周囲の空気を温めてしまうことになります。
温まってしまう空気と周りの空気を簡単に入れ替えられるのが扇風機です。
風を作って送ることで体が体温よりも冷たい空気と接することができ、快適な環境を作ることができます。
建物の構造によっては窓を開けられないこともありますが、外気温が室温よりも涼しい場合、外の空気を上手に取り入れない手はありません。
室温や外気温が40度を超えるような場合は別ですが、「外気温<室温<体温」が成り立つ場合、2台の扇風機を使うことで、より効率よく室内を涼しくすることが可能です。
まず、室内の熱気を外に出すために、1台の扇風機を窓を開けて外向きに使います。
扇風機は羽の後ろの空気を吸い込んで前方に送り出す構造です。別の窓を開けておいて空気の通り道を作ります。
さらにもう1台の扇風機で、体に風を送ります。
ヒートアイランドが起きているような地域では難しいですが、涼しい外気を取り入れつつ、体温を下げることができます。
自宅のようにキッチンがある室内なら、換気扇を使って熱気を外に出しながら扇風機を使うと、上記の扇風機の2台使いと同様の効果が得られます。
エアコンからの冷気は冷やしたい空間に届くとは限りません。
溜まった冷気を拡散させるのに扇風機は役に立ちます。エアコンの吹き出しから遠い場所に冷気を送ることも可能です。
熱帯夜の場合、エアコンと扇風機を併用すれば、温度設定を数度上げることができるので、節電効果も期待できます。
都心ではヒートアイランド現象があるので、団扇と浴衣による夕涼みは死語となって夜もエアコンが必要な状態です。
自然の風ではありませんが、扇風機を使って風による気化熱で体温を冷やすほうがよいといえそうです。
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