おはようございます☆良い三連休は過ごせたでしょうか?^^
連休明けの今日は朝から良い天気!富士山の雪がキラキラと輝いているようでとても綺麗です。
朝はまた広い範囲で氷点下で低温注意報が出ているところがあるそうなのでしっかりと防寒してくださいね。
東京では今冬20回目の冬日となり、1シーズンに冬日日数が20日を記録するのは実に32年ぶりだそうです!
まさに地球寒冷化が進んでいるのかもしれませんね。
気温のアップダウンが大きい一週間となりますので、引き続き体調管理をしっかりと行ってください★
さて今日は“インフルエンザの治癒証明書”についてかいていきます。
インフルエンザが猛威をふるい、この冬も幼稚園や学校、会社に言われて、病院に「治癒証明」をもらいに行ったという人がいるのではないでしょうか。
インフルエンザと診断された人が通園・通学・通勤を再開するにあたって、お医者さんのお墨付きを求められることが結構あると聞きます。
しかし、実は感染症の専門家の間では前々から、「インフルエンザの治癒証明は意味がない」という声があるのをご存知だったでしょうか。
沖縄県では、「県下の教育機関や民間事業所に対し、インフルエンザの治癒証明を求めることは『意義がなく、控えるよう』ホームページ上で呼び掛けているのだそうです。
なぜ「意義なし」なのでしょうか。インフルエンザに罹ったとしても、学校保健安全法でも定められている通り、「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過し健康が回復すれば外出の自粛を終了することが可能であると考えられているからです。
つまり、これを守って1週間から10日ほどゆっくり休めば、わざわざ医療機関に行って治ったと証明してもらわなくても、通園・通学・通勤を再開してかまわないのです。
法律もインフルエンザに関しては、治癒証明書の提出を求めてはいません。そもそもインフルエンザの検査は100%正確なものではなく、医師が治癒を証明すること自体が無理だと言われています。
それなのに、学校や会社が治癒証明の提出を要求し、元気な生徒や大人が医療機関に殺到したらどうなるでしょうか。病院には重い病気やケガを負って、一刻も早く治療しなければ命に関わる人がたくさんいます。
ただでさえ病院は人手不足のところが多いのに、治癒証明の診断に時間を取られると、重症患者の診療に支障を来す恐れがあります。実際に医療機関の中には、治癒証明の発行を断っているところもあります。
それに、もしインフルエンザが十分治りきっていないのに、早く学校や会社に行きたいからと病院に行った場合どうなるでしょう。病院には、体力の落ちたお年寄りや呼吸器疾患、心疾患、腎不全、抗がん剤治療中の人など、抵抗力の弱い人がたくさんいます。そんな人たちにインフルエンザを感染させてしまったら、病状を悪化させて命にも関わります。
それだけではありません。病院には嘔吐や下痢を起こすノロウイルスなど別の感染症にかかっている患者さんも来ています。せっかくインフルエンザが治ったと思ったら、病院に行ったばっかりに、「別の病気をもらってしまった」ということにもなりかねません。このように、治癒証明をもらいに医療機関に行っても、いいことはほとんどないのです。
そもそも、インフルエンザにかかった場合に最も大切なのは、先ほどの基準にもあった通り、しっかり治るまで家でゆっくり休むことです。「インフルエンザかな?」と思ったら、「早く検査をしてもらって、薬をもらうために一刻も早く病院に」と思っている人も多いのではないでしょうか。 確かにインフルエンザは重症化すると肺炎や脳炎を起し、命にも関わりかねないので、甘く見てはいけない感染症です。とはいえ、ふだんから健康な人であれば、ほとんどの人が薬を飲まなくても、1週間から10日ほどで治ってしまいます。
感染症の専門医によると、欧米ではインフルエンザと診断されたら、「水分をよくとって、とにかく十分休むように」と言われるそうです。十分に休むことはインフルエンザを治すためだけでなく、外に出て感染を広げさせないためにも重要と考えられています。
ところが日本では、インフルエンザにかかっても「勉強が遅れてしまう」とか「評価が下がってしまう」という理由で、学校や会社を長く休みにくい雰囲気がなんとなくあります。それがインフルエンザの感染拡大に、一役買ってしまっている可能性も否定できません。
学校の先生から「将来、私立中学の受験をお考えでしたら、欠席日数が多いと不利になる可能性もあります」と言われた親御さんも多いかと思います。
そんなこと言われたら、たとえ軽症でも病院に行かなくてはならなくなります。それに、入試にあたって「欠席日数が多い」という理由で、落とすような私立中学校があるのでしょうか。だとしたら、病気がちの子どもを差別するような学校だと言わざるを得ません。
もちろん、担任の先生は良かれと思って言ってくれたわけで、悪気があったわけではないでしょう。ただ、感染症の専門家が苦言を呈するような非科学的な論理で、園や学校、会社の行動基準を決めてしまうのは間違っています。
インフルエンザの場合、「みんなを念のため病院に行かせる」という発想ではなく、「どんな人がどんな場合にどんなタイミングで医療機関にかかるべきなのか」を周知徹底させ、みんなが遠慮なくゆっくり休める社会をつくることこそが重要ではないでしょうか。
どんな人が医療機関にかかるべきかについては、厚生労働省のホームページにある「インフルエンザかな? 症状がある方へ」が参考になります。インフルエンザになっても負けない体力をつけるためには、日頃からしっかりと栄養、水分、睡眠をとることも重要です。厳しい寒さが続きますが、みなさん上手に冬を乗り切りましょう。
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