【2023年8月8日 今日の富士山】

おはようございます。
今日から立秋。暦の上では秋の始まりとされる日ですが、秋の気配を感じるにはほど遠く。まだまだ夏本番の暑さですね。
早朝は富士山がしっかり顔を出してくれていました♪
貴重な富士山タイムを堪能しておきたいです^^
台風の影響で不安定な天気が続いています。そして新たに台風7号が発生する見込み。本州に直撃しそうな進路予報なので心配ですね。
今後の台風情報をチェックして備えておきましょう!
今週後半からお盆休みの方は多いのではないでしょうか。
あとひと踏ん張りですね。体調を整えてお盆を迎えられるように、残りの日々も気を付けてお過ごしください☆
それでは今日は“タコ”について書いていきます。
今日8月8日はタコの日。タコの足が8本あることから、広島県の三原観光協会が8月8日はタコの日と定め、タコ供養を行っているそうです。
タコは人間に負けないくらい賢いことが最新の研究で次々と判明し、動物研究者だけでなく、哲学者などからも注目を集めているんだとか。
タコは、ヒトとは極めて遠い種。進化の歴史で、ヒトとチンパンジーとの共通の祖先が分かれたのは約500万年前ですが、ヒトとタコは系統的にかけ離れており、共通の祖先をたどるのは難しいです。
遠い昔からタコは別の環境で進化してきたわけですが、実は高度な知性を持っていることがわかってきました。
タコの知性は、ヒトに近いチンパンジーやゴリラの知性とはワケが違います。なぜなら、タコはヒトとはまったく別の経路で進化してきたから。つまりこれは、私たち霊長類とは別に、独立して知性を手に入れたことを意味します。
まずタコの学習能力の高さについて、例えばガラス瓶にマダコの好物であるカニを入れてコルクでふたをし、マダコに見せると、短い試行錯誤でふたを開けてカニを手に入れます。マダコがすむ環境にガラス瓶はないですから、初めて見た課題をしっかり理解し、解決できるということです。
この行動は学習の一種ですが、もっと高度な学習もできるといいます。
マダコは、別の個体の行動を見るだけで学習することもあります。これは『観察学習』と呼ばれる高度な行動で、チンパンジーでも難しいのですが、マダコやイイダコにはできるんです。無脊椎動物で観察学習が確認されているのはタコだけです。
道具を使うことが確認されている動物はヒトを含め、いくつかの霊長類や鳥類などごくわずかですが、タコもそこに含まれるのです。
2009年の論文では、メジロダコというタコが道具を使うことが示されました。彼らは貝殻やココナツの殻を、身を守るシェルターとして使っていたんです。
貝殻の場合は2枚使って体を隠し、もっと大きいココナツの殻では盾のように身を守ります。ほかにも、マダコが自分の巣に石や砂を運ぶ様子が観察されたこともあります。
しかもメジロダコは、お気に入りの道具を持ち運ぶこともあるんだとか。
長時間の二足歩行は人間しかやらないのですが、いくつかのタコは二足で『歩く』様子が観察されています。どうも天敵の目を避けてそっと移動するための手段らしいのですが、真意はわかりません。
また、タコは、ヒトとよく似た精緻な目を持っており、われわれと同様に視覚に頼って生活しています。その上、ヒトの目に存在する、モノが見えない『盲点』もありません。
ただし、ヒトのように色を見分けることはできず、明るさやコントラストしか知覚できないそう。
これだけ賢いのだから、脊椎を持たない動物としては例外的に、タコの脳は体に対してとても大きいのが特徴です。体重に対する脳の重量を見ると、タコの脳の大きさは脊椎動物のうち高等とされる哺乳類や鳥類と、下等とされる魚類や爬虫類の中間に位置します。
タコはヒトと同じように脳を使って試行錯誤をしたり、道具の使い方を考えたりしているのですが、大きな違いもあります。それは、8本ある腕で「考えている」点です。
タコの腕には刺激を受け取る細胞がたくさんあり、また、情報を伝える神経細胞の数は、脳よりも腕のほうが多い。タコの腕は単なる腕ではなく、非常に敏感なセンサーでもあるということです。
それだけではなく、それぞれの腕のつけ根には『腕間交連(わんかんこうれん)』という神経が交差する所があり、脳とは別にここでも情報処理をしているようです。これを小さな脳だと考える研究者もいるくらいです。
つまり、ヒトのように脳で一括して情報を処理するのではなく、腕が独立して情報処理をすることもあるということ。
長らく一匹狼だと思われてきたタコですが、つい最近の研究により、社会性があることがわかってきました。
いくつかの種のタコで、同種のタコが複数個体、同じ場所で過ごすのが観察されています。例えばオーストラリアの海では、タコが集めた貝殻の下にある穴で数個体が一緒に暮らし、交接したりケンカしたりするのが観察されている。そのような巣を『オクトポリス』(タコ都市)と呼ぶ研究者もいます。
オクトポリスでのタコは、ちょっかいを出し合ったり、腕を伸ばしてほかの個体に触れるのが観察されています。タコにもコミュニケーションがあるのです。
2018年には、やはり単独性だと思われていたカリフォルニアツースポットタコに麻薬のMDMAを与えると社交的になる、という衝撃的な論文も発表されました。この研究は、普段は単独で過ごすカリフォルニアツースポットタコにも、脳内には社会性を保つための神経基盤が残っていることを示しています。
社会性とも関わるのですが、タコは、体の色やパターンをコミュニケーションに使っている可能性があります。タコは体色を変えられるのですが、これは捕食者から身を隠す擬態のほかに、同種個体とのコミュニケーションにも使われているようなのです。
例えばシドニーダコは胴にある外套膜を立てて自分を大きく見せながら体色を暗くすることがあるのですが、これは威嚇です。
タコの体色には、ヒトの言語や、あるいは表情のような機能があるのかもしれない。
もしかすると、タコは『鏡像自己認知』ができるかもしれないという研究も行われています。
鏡像自己認知とは、鏡に映った自分を認識すること。これができる動物は非常に数が少なく、ヒトなどいくつかの霊長類やイルカ、ゾウなどでしか見つかっていません。ヒトの赤ん坊やイヌ、カラスも鏡像認知はできないといわれています。
タコの個体によっては鏡に興味を示し、動かそうとしたりします。タコにも鏡像自己認知の能力が認められる日が来るかもしれません。あと、鏡への関心の強さに個体差があるのも面白いですね。タコにも性格の違いがあるのかもしれません。
知性というとヒトの専売特許のように思われがちですが、進化の歴史全体を眺めると、知性を獲得したのはタコのほうがずっと先かもしれません。
タコの祖先は貝の祖先から進化したのですが、貝が長い寿命を誇るのに、タコは半年から数年程度の寿命しかありません。一般的には脳が大きい動物は寿命も長いのですが、タコは違うんです。
タコは進化の過程で身を守る貝殻を捨て、代わりに知性で身を守ることにした。しかし脳はとてもコストがかかる器官ですから、寿命が短くなってしまったのかもしれません。
タコの日に、どこまでもユニークなタコの知性に思いをはせるのも悪くないですね。

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