【2021年6月14日 今日の富士山】

おはようございます。
朝方までどしゃ降りの雨でしたが、出勤時にはだいぶ上がっていました。
まさかの富士山が雲の隙間からうっすらと見えました^^
よーく見ると山頂に雪らしきものが…!
たしかに昨日は雨だったし肌寒かったですよね。
まかいの牧場へ行ってきたのですが、上着が必要な寒さでした。
山の方はまだ寒いんですね。
今朝も寒さで目が覚めたので、掛け布団しまわないでおいて良かったです。
今週はくもりの日が続き、大気の状態が不安定なので急な雨に注意が必要だそうです。
日差しが乏しくても湿度が高く、ムシムシジメジメとした暑さが続くようです。
湿気が多い日は、汗をかいても蒸発しにくく、マスクもしているためいつも以上に熱が身体にこもりやすくなります。
屋外もしくは換気している場で十分な距離が保てる時はマスクを外して休憩をとるようにしてくださいね。
今週は関東の梅雨入りの発表があるかもしれません。
風通しの良い服装でお過ごしください。
それでは今日は“イネ科の植物”について書いていきます。
6月は多くの芒(イネ科の植物)の穂が成熟して種子を作る時期に当たり、樹木の実も緑の葉の中に結ばれはじめます。
芒種という節気は、季節が衰滅と成熟のステージを迎えたことを表しているのです。
実際多くのイネ科がこの時期種子を作ります。そのうちのいくつかをご紹介しましょう。
子供たちの野遊びのお供【カニツリグサとカモジグサ】
現代でも子供たちは野原のクローバーで花輪を作ったりしますが、ゲームなどのない昔の野遊びはずっと豊富でした。
5月から6月に穂を出す似たような野の雑草、カニツリグサ(蟹釣草 Trisetum bifidum)とカモジグサ(髢草 gropyron tsukushiense var. transiens Agropyron)は、カニツリグサは男の子たちの小川や池での釣り遊びの道具に、カモジグサは女の子たちの人形遊びの道具に使われました。
カモジ=髢とは今で言うウィッグのことで、草木で作った人形の髪の毛として、また自身の頭につけたりして遊んだということからその名がつけられたようです。
カニツリグサは全国の道端や空き地、草原などに自生する多年草で、高さは40~80センチほど。
花穂は5~6月ごろに出穂し、あまり大きくはならず、ゆったりと先端がたれます。
主軸の茎から分岐した茎が出て、小穂はそこから出て主軸から連続せずに離れてついていきます。
花を包む護穎の形状が切り込みを入れたようになり、カニの鋏のように見えなくもありません。
この草の穂が特別カニをよく釣りあげるというより、花穂の形がカニの鋏を連想させることが名前の由来でしょう。
長い芒は主軸や副軸の伸びる方向から左右によじれてばらばらに伸び、ややざんばらでランダムな形状になります。
これに対してカモジグサは、カニツリグサよりも概ね穂が長くしなり、大きくなります。
芒は主軸に沿って整列して伸びるので、ドラゴンの背びれのようなぎざぎざの形状をなします。
また、カニツリグサの穂が黄色みを帯びるのに対し、カモジグサは紫がかって見えるのも見分けるポイントです。

むしむしする季節の水辺の清涼剤【クサヨシ】
クサヨシ(草葦 Phalaris arundinacea)はクサヨシ属の在来多年草。水分の多い泥質の土壌を好み、流れの緩やかな川や湿地などにオギやアシ、ガマなどと共生しています。
高さ0.7~1.8mほどでほっそりとし、ヨシやガマよりも草姿はやわらかく華奢な印象を受けます。
花穂は6月上旬ごろに茎の先にまとまった形のソーセージ状にまっすぐ萌出し、散開するとアスチルベのような美しい円錐状の花序となります。
ややグリーンがかったほの白く繊細な花序は、他の湿地の背の高い植物群の中でも独特の美しさで、梅雨に突入する時期のむしむしとする気候の中で、一服の清涼剤のようなさわやかさです。

実は自生種だって知ってた?【シバ】
庭や公園などの庭園造営で、密生させて刈り込み、絨毯のように地表を覆う「芝生」。被覆植物としてもっともポピュラーなシバ(芝)もまたイネ科の植物の一員で、多くの種が初夏に花を咲かせます。
公園や空き地、土手などに群生する様子もよく見られますが、サッカーや野球、ゴルフやテニスなどの欧米由来のスポーツフィールドで使われることが多いために西洋からの外来植物と思われがちです。
冬でも青々としたスポーツ会場などに植えられているのは例温帯品種の欧米種(ケンタッキーブルーグラスなど)ですが、日本で普通に見られるシバは、高温多湿な気候に適応した自生種シバ(ノシバとも。Zoysia japonica)や、シバよりもやわらかく、節間も密でゴルフ場などによく利用される、同じく自生種のコウライシバ(高麗芝 Zoysia pacifica)などで、本州以南にはあらゆる場所に進出して自生しています。
ちなみに「シバ」の語源は「細葉」「繁葉」から転じたとされていますが、どうもピンときません。
神鹿が群れを作っている奈良の若草山は、ご存知のとおりシバが地表を覆い、盛んにシカがシバを食んでいますが、シバの群生地は、ススキなどの高草群落よりも、シカの生息密度が五倍にもなるというデータがあり、シカの大好物です。
どんどんストロン(走出枝)を出して広がる強靭なシバはシカの大好物。
シカはまず丈の高い草をどんどん食べ、これによって日当たりのよくなった地面にシバが張ると、それを食べるようになるのです。
そしてシカの糞に含まれる種子でさらに遠くまで進出して分布域を広げます。そのような共依存関係を見ますと、「鹿葉(しかば)」が「しば」に転じたのではないか、とも考えられます。
シバは5~7月、コウライシバは5~6月と秋に花穂をつけます。
総状花序は長さ2~5cmで細い卵形。鈍紫色の包穎には光沢があり、ここから開花期にはピンクがかった雄花が顔を出し、思いのほかきれいですので、是非芝生に近づいて観察してみてください。

七福神のように海の向こうからやってきた!野に咲く縁起物?【コバンソウ】
この時期、ふと見下ろした路傍や空き地の小さな草むらに、小判型の実をいくつもぶらさけた、高さ20~30センチほどの小さな草を見かけたことはありませんか?
明治時代に観賞用としてヨーロッパから輸入され、逸出して野生化したコバンソウ(小判草 Briza maxima)です。
地中海沿岸が原産の一年草で、早春ごろに芽を出し、5月ごろから分枝した花柄の先端それぞれに、湯たんぽか三葉虫のようにも見える独特の扁平な楕円形の花穂をいくつもぶらさげます。
その様子は、小正月の縁起物「餅玉」のようにも見え、成熟して黄金色になるとますます小判めいてきて、なんだか縁起がよさそうに感じられます。
花柄はごく細く、わずかな風でもゆらゆらと揺れ、耳を近づけてみると小判同士がこすれあってシャラシャラとしたかすかな鈴のような音を立てます。
外来種ではありますが、何とも印象深い、野原のファンシーキャラクターです。
イネ科植物は専門家でもしばしば特定がむずかしい種・個体が多いのですが、それだけに「これは何だろう?」と興味を持ってみると、身近な場所に意外なくらいにさまざまなイネ科植物が自生していることにまず気がつくようになります。
芒種の時期はことに小さなイネ科の花が豊富な季節ですよ。

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