【2022年11月1日 今日の富士山】
11月のスタートは朝から曇り空。
夕方から天気が崩れる予報です。
富士山は、山頂が雲に隠れてしまっていました。
あと2ヶ月で2022年も終わりと考えると早いですね!
やり残したこと、今年までにやりたいことはありますか?悔いがないように過ごしたいですね^^
今月は一層ひんやりとした体感になっていくので、暖房がフル稼働しそうです。
乾燥するので加湿器や保湿クリームの準備もお忘れなく。
体調に気をつけて元気に過ごしていきましょう☆
それでは今日は“訪問時マナー”について書いていきます。
親から子へと受け継がれていく、日本人のしきたりや礼儀。およばれしたときにも恥をかかないようにしておきたいですね。
例えば、敷居を踏まない、脱いだ靴はどうするか、座布団をどう扱うか……。子どもが遊びにくると、何気ないシーンでその子の家庭の様子が垣間見えてしまいます。そんなとき「親の顔が見てみたい」と言われてしまいがちなのは、それが躾の表れだとされているからです。
親子揃ってお呼ばれしたときは、我が子のふるまいにハラハラすることもありますね。
これは大人になっても同様で、「どういう躾をされてきたの」と言われ続けてしまうことも。日本には様々なしきたりや礼儀があり、知らずにいると無礼者になっていることさえあります。
そこで、訪問時にも役立つ、基本的なしきたりを3つご紹介します。しきたりにはそれ相応の意味や理由があるので、それを理解すればふるまい方も変わってきます。子育て世代は、きちんと我が子に教えられるようにしておきたいですね。
脱いだ靴はきちんと揃える、これは常識ですが、その揃え方を違えている方が多いようです。
後ろを向いて靴を脱ぐのはNG!最初から後ろを向いて脱げば揃える手間を省けますが、お家の方にお尻を向ける(背中を向ける)のは失礼にあたります。
▼正しい靴の脱ぎ方
1.そのまま前を向いて脱いで上がります。
2.家人に対してお尻を向けないよう、後ろ向きではなく少し斜め向きに屈みます。女の子は膝をつくと美しい所作になります。
3.靴の向きを変え、家人から遠いほう(またはシューズボックス側)の隅に寄せて置きます。
面倒臭いと思うかもしれませんが、来て早々にお尻を向けたり、玄関の真ん中に靴を置いたりするのは失礼なこと。人前で靴を脱ぐのは日常茶飯事なので、日頃から正しい作法を身につけておくと、うっかりミスが防げます。
ただし、お店の小上がりなど上がり框が高い場合は、後ろを向いて脱いでも構いません。その理由は、靴の向きを変えるために屈んでお尻を突き出すほうが下品だからです。
また、お店の方が揃えてくださる場合には、前を向いて脱ぎ、あとはお任せしてもいいでしょう。その際、感謝の言葉をかけると素敵です。
玄関の引き戸、襖、障子など、一般家庭にも様々な敷居がありますし、畳には縁がありますね。昔からこれらを踏んではいけないと言われているのは、いくつかの理由があります。
▼身を守るための戒め昔は、忍びの者が座の下に忍びこみ、畳の縁や敷居の隙間から漏れる光で相手の所在を確かめ、タイミングを見はからって刃を刺すこともありました。こうして命を落とすことは武士として大変恥ずべきことだったため、それを避けるための戒めが、和室のマナーになりました。
▼家や家人の象徴として重んじる「敷居をまたぐ」「敷居が高い」というように、敷居はその家の象徴なので、それを踏むことは家や家人を踏みつけることと同じと考えます。
また、畳の縁はその家の格式を表しており、畳の縁に家紋を入れることも多く、それを踏むことはご先祖様や家人の顔を踏むことになり、大変失礼なことなのです。動植物の柄は生き物を踏みつけることにも通じます。
▼空間様式を崩さない敷居には世間と家、部屋と廊下などを隔てる結界(境界のこと)の役目があり、畳の縁にはお客様と主人を区別する結界の意味があります。こうした結界を踏むことは空間様式を崩すことになるため、踏んではいけないのです。
▼家を大切にする敷居を踏むと磨り減ってしまいますし、家の建てつけが歪むこともあります。畳の縁も踏めば傷んでしまいますね(高級品ほどデリケートな素材です)。そこで、その家を大切にする気持ちの表れとして、敷居や畳の縁を踏まないようにするのです。
どの理由も納得できるものですが、お子さんには年齢に合わせて説明してあげるといいでしょう。
かつて、高貴な人しか座布団を使うことができませんでした。その名の残りで、座布団にはお客様を敬いもてなすという意味が込められています。従って、座布団を踏みつけることはもてなしの心を踏みにじる行為となり、大変失礼なことなのです。
こうした成り立ちを考えると、次のような座布団のマナーも理解できるでしょう。
・先方にすすめられる前に座布団に座らない
・座る際はにじって座る
・挨拶するときは座布団からおりる
・座布団の位置を勝手に動かさない
・座布団を勝手に裏返さない
・座布団は正面を向けてすすめる
いずれもその場に応じて臨機応変に対処しますが、知っているのと知らないのとでは大違い。大人も子どもも、まずは知ることが大事ですね。
きちんと理由を知っていれば、どんなシーンでも的確に対処できるようになるでしょう。
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